ウインブルドン本戦デビューのユーバンクスがチチパスを倒す番狂わせで準々決勝へ「今はグラスコートをベストフレンドだと思っている」
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今年3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦7月3~16日/グラスコート)の男子シングルス4回戦でクリストファー・ユーバンクス(アメリカ)が第5シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)を3-6 7-6(4) 3-6 6-4 6-4で倒す番狂わせを演じ、ノーシードからグランドスラム8強の舞台へ駆け上った。
前日に勝ち上がったロマン・サフィウリン(ロシア)に続いてユーバンクスはウインブルドンユーバンクスで準々決勝に進出した今大会2人目の選手となったが、これはオープン化以降では初の出来事となる。
前哨戦のマヨルカでツアー初優勝を果たして芝での実力を見せていた27歳のユーバンクスはシャープなサービスとストロークでチチパスと渡り合い、競り合いにも揺るがないメンタルを見せて連勝「9」に伸ばした。
「今この瞬間は夢の中で生きているように感じている。常軌を逸しているよ。月並みに聞こえるかもしれないけど、僕はすべてを頭から締め出して次の試合に集中しようとしてきた。でも初のグランドスラム大会で準々決勝に進出するなんて現実離れしている。信じられないことだ」
この日のユーバンクスはサービスゲームでシャープだっただけでなく、リターンゲームで稀に訪れるチャンスを逃さなかった。最初の3セットで一度もブレークポイントを掴めなかった彼は第4セット第9ゲームでチチパスのダブルフォールトのおかげもあて初のブレークに成功したあと、第5セットでは2度ともバックハンドのダウン・ザ・ラインによるウィナーで希少なブレークポイントをものにした。
「テニスの面白いところは、常にベストのプレーができる訳ではないということだ。ある瞬間に本当にいいプレーをしなければならない。今日の僕は全体的にそれができていたと感じている」とユーバンクスは試合後にコメントした。
「本当に重要な瞬間がきたときに明確にやるべきことを実行し、いいプレーができたと感じている。グランドスラム大会の4回戦で初めてプレーした訳だから当然だけど、僕のプレーにはアップダウンがあった。でも必要な瞬間にうまくやってのけることができた」
試合の終盤に観客を味方につけて見事なフォアハンドのウィナーで試合を締めくくったユーバンクスは、「芝と僕は何年にも渡って厳しい関係を築いてきた。でも今はベストフレンドだと思っていると」と試合後に話した。
ユーバンクスは準々決勝で、イリ・ラフェチュカ(チェコ)が4-6 2-6とリードされた時点で棄権したため勝ち上がった第3シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)と対戦する。
写真◎Getty Images
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