ウインブルドン100試合目でルブレフに勝ったジョコビッチが男子歴代トップに並ぶ46回目のグランドスラム4強入り

写真は2試合連続4セットでの勝利で4強入りを決めたノバク・ジョコビッチ(セルビア)(Getty Images)


 今年3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦7月3~16日/グラスコート)の男子シングルス準々決勝で、第2シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が第7シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)を4-6 6-1 6-4 6-3で退けベスト4に進出した。

 ウインブルドンで100試合目を戦ったジョコビッチが四大大会で4強入りしたのは46回目となり、同種目の最多記録を持つロジャー・フェデラー(スイス)に並んだ。

 ワンチャンスをものにされて4-4からブレークを許して第1セットを奪われたジョコビッチは第2セット開始早々にリズムを掴み始め、特に第3セットは激しく競り合いながらも残りの3セットを連取して2時間48分で勝利を決めた。

「僕はプレッシャーが大好きだ。選手ならだれでも自分のことを倒すべき相手と見なされたいと思っているだろう。プレッシャーは僕たちにとっては仕事の一部なんだ。グランドスラム大会で何度勝とうがそれだけ多くの試合に勝とうが、それは決して消えることはない」とジョコビッチは試合後に語った。

「コートに出るときはいつもだけど、特にウインブルドンのセンターコートはプレッシャーが物凄く大きい。でも同時にそれは僕の中でもっとも美しい感情を呼び覚まし、これまで以上にやる気が出て最高のテニスをしたいという刺激を与えてくれるんだ。だから皆が僕の首を取りたい(僕に勝ちたい)と思っていることは知ってるけど、それは実現していないんだ」

 善戦したものの敗れたルブレフは試合後に潔く相手の強さを認め、過去の対戦と比べて「彼のプレーはますますよくなっていると感じている。今日は初めて彼に対していい試合をする準備ができていた。この前の対戦ではメンタル的にまったく準備ができていなかった。セルビアで彼に勝った試合でさえ、僕はただラッキーだった」と話した。

「でも今日は初めて戦う準備ができていた。僕は踏ん張って小さなチャンスを手にしたけど結局それを掴むことができず、彼はものにした。だからこそ彼は“ノバク”であり、史上もっとも偉大な選手のひとりなんだ」

 ジョコビッチはグランドスラム通算400試合目となる準決勝で、ロマン・サフィウリン(ロシア)を6-4 3-6 6-2 6-2で破って勝ち上がった第8シードのヤニク・シナー(イタリア)と対戦する。ふたりは昨年の大会では準々決勝で顔を合わせ、ジョコビッチが2セットダウンと追い込まれながらも5-7 2-6 6-3 6-2 6-2で勝っている。

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写真◎Getty Images

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