シナーは初のグランドスラム準決勝でジョコビッチにストレート負け「昨年よりも接戦だったと思う」 [ウインブルドン]

写真は初のグランドスラム準決勝で破れ、コートをあとにするヤニク・シナー(イタリア)(Getty Images)


 今年3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦7月3~16日/グラスコート)の男子シングルス準決勝で、第2シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が第8シードのヤニク・シナー(イタリア)を6-3 6-4 7-6(4)で下して大会5連覇に王手をかけた。

 第2ゲームでブレークに成功したジョコビッチは早々に試合の主導権を握り、一度ずつ相手のサービスゲームを破って最初の2セットを連取した。シナーは試合が進むにつれてレベルを上げ第3セットは拮抗した展開となって5-4からのレシーブゲームで15-40とセットポイントを握ったが、そのピンチを凌いだジョコビッチがもつれ込んだタイブレークを制して2時間47分で試合を締めくくった。

 ふたりは昨年の大会では準々決勝で対決し、ジョコビッチが2セットダウンと追い込まれながらも5-7 2-6 6-3 6-2 6-2で逆転勝利をおさめていた。

 シナーは1セットも取ることができなかったにもかかわらず「スコアとは関係なく、今年は(5セットにもつれた)昨年よりも接戦だったと思う。僕はそう感じたんだ。レベルが上がったと感じたよ。僕の視点では、それはポジティブなことだ」と手応えのほうを強調し、「僕はもっと頻繁にこのような状況でプレーできるようにしたい。今日は厳しい試合になることを覚悟していたけど、だからこそ僕はトレーニングを積んできた。準備はできていると感じていた。僕は適切なメンタリティで試合に臨んだ。この試合に勝つことができると信じていたんだ」と試合後に語った。

「僕はこの手の試合を恐れはしない。初めて(グランドスラム大会の)準決勝をプレーするというのは決して簡単じゃない。自分のレベルは高いと感じたけど、プレッシャーのかかるポイントで少ししくじってしまった。でも僕はこの経験からポジティブな部分を取り込み、前を向いて進んでいくよ」

 ジョコビッチは決勝で、第3シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)を6-3 6-3 6-3で破って勝ち上がった第1シードのカルロス・アルカラス(スペイン)と対戦する。この試合でジョコビッチが勝つと、世界ナンバーワンに返り咲くとともに四大大会優勝回数で男女を通した最多記録を持つマーガレット・コート(オーストラリア)の「24」に並ぶことができる。

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写真◎Getty Images

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