サムソノワを圧倒したペグラがWTA1000大会で2つ目のタイトルを獲得「ある意味で完璧な試合ができた」 [WTAモントリオール]

写真は今季初優勝を飾ったジェシカ・ペグラ(アメリカ)(Getty Images)


 WTAツアー公式戦「ナショナルバンク・オープン」(WTA1000/カナダ・ケベック州モントリオール/8月7~13日/賞金総額278万8468ドル/ハードコート)の女子シングルス決勝で第4シードのジェシカ・ペグラ(アメリカ)が第15シードのリュドミラ・サムソノワ(ロシア)を6-1 6-0で退け、キャリア3度目のツアー優勝を飾った。

 29歳のペグラは昨年10月のグアダラハラでツアー2勝目を挙げており、WTA1000大会で2つ目のタイトルを獲得した。アメリカ人選手が同大会の同種目を制したのは2013年のセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)以来だが、モントリオールで勝ったのは1998年のモニカ・セレス(アメリカ)まで遡る。

 前日に第1シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)をフルセットで破っていたペグラが自信を持って臨んでいたのに対し、サムソノワはこれに先立ち雨で延期となっていた準決勝で第3シードのエレーナ・ルバキナ(カザフスタン)を1セットダウンから巻き返して1-6 6-1 6-2で退けたあとでフィジカル的に不利だった。

 1日2試合を戦った金曜日に続く2度目のダブルヘッダーを強いられたサムソノワは最初のサービスゲームをキープしたが、16本のウィナーを決めてアンフォーストエラーを3本しか犯さなかったペグラがそこから11ゲームを連取して49分で圧勝した。

「私たちはタイトルを目指して毎週ツアーに出ているけど、テニスは最後に負けて終わることがほとんどで本当に厳しい世界なの。多くの試合に勝っていても大会で優勝できなければ辛いものよ。だから今週のように勝つというのはそれだけ価値のあることで、更に上を目指して走り続けたいという気持ちになるわ」とペグラは試合後にコメントした。

「明らかに彼女(サムソノワ)がベストの体調じゃなかったのはわかっているけど、同時に私も本当に見事なプレーをした。アンフォーストエラーがほとんどなかったし、ある意味で完璧な試合ができた。のびのびとプレーできてブレークしようとし続け、勝利を掴むまでサービスゲームをキープし続けようとした。いい1日だったわ」

 ダブルスでは雨で延期となっていた準決勝でチャン・ラティーシャ(台湾)/ヤン・ザオシャン(中国)に7-6(4) 7-6(2)で競り勝った第7シードの青山修子(近藤乳業)/柴原瑛菜(橋本総業ホールディングス)が決勝でも第5シードのデザレー・クラブチェク(アメリカ)/デミ・シヒュース(オランダ)を6-4 4-6 [13-11]で倒して今季2勝目を挙げ、WTA1000大会では2021年マイアミ以来となる2度目の栄冠に輝いた。


(右から)女子ダブルス優勝の柴原瑛菜(橋本総業ホールディングス)青山修子(近藤乳業)、準優勝のデザレー・クラブチェク(アメリカ)、デミ・シヒュース(オランダ)(Getty Images)

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写真◎Getty Images

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