アルカラスが3試合連続フルセット勝利で初の4強入り「今日はやり難かった」 [ウェスタン&サザン・オープン]

写真はカルロス・アルカラス(スペイン)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「ウェスタン&サザン・オープン」(ATP1000/アメリカ・オハイオ州シンシナティ/8月13~20日/賞金総額766万5215ドル/ハードコート)の男子シングルス準々決勝で第1シードのカルロス・アルカラス(スペイン)が苦戦を強いられながらも予選勝者のマックス・パーセル(オーストラリア)に4-6 6-3 6-4で逆転勝利をおさめ、同大会で初のベスト4進出を決めた。

 3-3からサービスダウンを喫して第1セットを落としたアルカラスは第2セット第2ゲームでブレークしたリードを守ってセットオールに追いつき、お互いに一度ずつ相手のサービスゲームを破って迎えた第3セット3-4から最後の3ゲームを連取して2時間12分で勝利をもぎ取った。アルカラスは予選勝者のジョーダン・トンプソン(オーストラリア)と第14シードのトミー・ポール(アメリカ)に対してもセットを奪われており、3試合連続でフルセットマッチを乗り越えた。

 パーセルはATPマスターズ1000大会で初の連勝をマークして勝ち上がり、この日も試合を通して61回もネットに出てプレッシャーをかけ続けて健闘を見せた。

「本当に厳しかった。今日はやり難かったよ。彼のサービスは本当によかった。ネットプレーもよかったど、僕もいいプレーをしたと思う。リターンがよかったのと集中力が勝利のカギだった」とアルカラスは試合を振り返った。

「簡単じゃなかったけど、7度目のマスターズ準決勝に進出できてうれしいよ。ここシンシナティでは初めてだしね」

 アルカラスは次のラウンドで、ラッキールーザー(予選決勝で敗れたが欠場者が出たため本戦出場権を得た選手)のアレクセイ・ポプリン(オーストラリア)を6-1 7-6(8)で破って勝ち上がったホベルト・フルカチュ(ポーランド)と対戦する。アルカラスはフルカチュに過去2戦して全勝しているがいずれも接戦で、前週のトロント3回戦では3-6 7-6(2) 7-6(3)の辛勝だった。

「トロントでの試合は本当に厳しかった。彼はここで素晴らしいテニスをしている。ここのコートはトロントより少し速いから、恐らくビッグサーバーの彼に有利だと思う。僕は少しでも多くリターンを返せるように集中する必要がある」とアルカラスは次戦を見据えた。

 もうひとつの準決勝は、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)とアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)の顔合わせとなった。第2シードのジョコビッチが第9シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)とのシード対決を6-0 6-4で制し、第16シードのズベレフはアドリアン・マナリノ(フランス)を6-2 6-3で退けた。

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写真◎Getty Images

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