モンフィスがシードダウンを演じて2回戦へ「フィジオが素晴らしい仕事をしてくれた」 [ウェスタン&サザン・オープン]

写真はガエル・モンフィス(フランス)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「ウェスタン&サザン・オープン」(ATP1000/アメリカ・オハイオ州シンシナティ/8月13~20日/賞金総額766万5215ドル/ハードコート)の男子シングルス1回戦で、ガエル・モンフィス(フランス)が第13シードのキャメロン・ノリー(イギリス)に3-6 6-4 6-3で逆転勝利をおさめてシードダウンを演じた。

 モンフィスはワンブレーク差で落とした第1セットの途中にふくらはぎの治療を受けたが、医療スタッフのおかげで問題なく3セットを戦い抜くことができた。彼は続く2セットで躍動的なプレーを披露し、2時間11分で難しい相手を退けた。

 2016年11月に世界ランク自己最高6位をマークしたモンフィスはここ数年に渡ってケガで断続的に戦線離脱を余儀なくされており、今大会を211位で迎えている。6月のフレンチ・オープンでツアーレベルのシーズン初勝利をあげたあと2回戦を手首のケガで棄権を余儀なくされた36歳のモンフィスは夏の北米ハードコートシーズンで復調の兆しを見せ始め、前週のトロントでは2回戦で世界4位のステファノス・チチパス(ギリシャ)を倒すなどして8強入りした。

「シンプルにプレーしようと心掛けた。ATP(男子プロテニス協会)のフィジオ(医療スタッフ)が素晴らしい仕事をしてくれたよ。治療しただけじゃなく、(メンタル的に)安心感も与えてくれた」とモンフィスは試合を振り返った。

「彼は大丈夫だと言ってくれたんだけど、これは僕にとって物凄く大きな意味があったんだ。これまでいろんなことを経験してきたけど、ケガで断念するというのは常に厳しいことだ。でも僕は戦った。フィーリングもよかったし、先週もいい勝利をおさめて自信がついていたからね」

 プロテクト・ランキング(ケガなどで長期休養を余儀なくされた選手への救済措置)で出場したモンフィスは次のラウンドで、J.J.ウルフ(アメリカ)を6-0 3-6 6-1で破って勝ち上がったアレックス・デミノー(オーストラリア)と対戦する。

 同日に1回戦で敗れたシード勢はノリーだけで、第9シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)、第14シードのトミー・ポール(アメリカ)、ディフェンディング・チャンピオンで第15シードのボルナ・チョリッチ(クロアチア)、第16シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)は揃って勝利をおさめた。

 この日は2回戦が3試合行われ、第1シードのカルロス・アルカラス(スペイン)、アドリアン・マナリノ(フランス)、エミル・ルースブオリ(フィンランド)が16強入りを決めた。第7シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)がルースブオリに6-7(10) 7-5 6-7(3)で競り負け、第12シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)はマナリノに4-6 4-6で敗れた。

 上位8シードは1回戦がBYEで免除されており、アルカラスとルブレフはこの試合が初戦だった。

 そのほかの試合ではロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)、ホベルト・フルカチュ(ポーランド)、アレハンドロ・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)、ユーゴ・アンベール(フランス)、ロレンツォ・ソネゴ(イタリア)、ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したマッケンジー・マクドナルド(アメリカ)とスタン・ワウリンカ(スイス)、ラッキールーザー(予選決勝で敗れたが欠場者が出たため本戦出場権を得た選手)のアレクセイ・ポプリン(オーストラリア)、予選勝者のマックス・パーセル(オーストラリア)が2回戦に駒を進めた。

 ポプリンは2回戦で戦う予定だったニコラス・ジャリー(チリ)が個人的な事情で棄権したため、不戦勝でベストに16進出することが決まった。

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写真◎Getty Images

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