ズベレフが今季3敗を喫していたメドベージェフを倒して準々決勝へ「ようやく勝ててうれしい」 [ウェスタン&サザン・オープン]

写真はアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「ウェスタン&サザン・オープン」(ATP1000/アメリカ・オハイオ州シンシナティ/8月13~20日/賞金総額766万5215ドル/ハードコート)の男子シングルス3回戦で、第16シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)が第3シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)に6-4 5-7 6-4で競り勝ち8強入りを決めた。

 風の強いコンディションの中でも重要な瞬間に安定したプレーを見せたズベレフは、競り合いの末に迎えた第3セット3-4から最後の3ゲームを連取して2時間33分で今季初の対トップ10勝利を決めた。ふたりはこれが今年に入ってから4度目の対決だったが、ズベレフが初勝利を挙げた。

「非常に厳しい相手に対する非常に難しいコンディションの中での試合だった。彼は何も与えてくれないから、自分で勝利をもぎ取らなくてはならない。今日はそれができてよかった」とズベレフは試合後にコメントした。

「我慢強く戦うよう心掛けた。とにかく手にしたチャンスをものにするだけだ。2人ともサービスがかなりよかったから、チャンスは多くない。今年は前半戦で彼に接戦ながら3敗を喫していたから、今回ようやく勝ててうれしいよ」

 2021年大会チャンピオンのズベレフは次のラウンドで、ワイルドカード(主催者推薦枠)を得て参戦したマッケンジー・マクドナルド(アメリカ)が4-6 0-3とリードされた時点で体調不良を理由に棄権したため勝ち上がったアドリアン・マナリノ(フランス)と対戦する。

 そのほかの試合では第1シードのカルロス・アルカラス(スペイン)、第2シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)、第9シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)、ホベルト・フルカチュ(ポーランド)、ラッキールーザー(予選決勝で敗れたが欠場者が出たため本戦出場権を得た選手)のアレクセイ・ポプリン(オーストラリア)、予選勝者のマックス・パーセル(オーストラリア)が勝ち上がり、ベスト8が出揃った。

 アルカラスが前週のトロント準々決勝で敗れた第14シードのトミー・ポール(アメリカ)とのシード対決を7-6(6) 6-7(0) 6-3で制し、フルカチュは第4シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)を6-3 6-4で倒してシードダウンを演じた。

 準々決勝ではアルカラスがパーセルと、ジョコビッチがフリッツと、フルカチュはポプリンと顔を合わせる。

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写真◎Getty Images

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