マッチポイントを凌いだアルカラスがフルカチュに逆転勝利で5度目のマスターズ制覇に王手、次はジョコビッチとのウインブルドン決勝リマッチに [ウェスタン&サザン・オープン]

写真はカルロス・アルカラス(スペイン)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「ウェスタン&サザン・オープン」(ATP1000/アメリカ・オハイオ州シンシナティ/8月13~20日/賞金総額766万5215ドル/ハードコート)の男子シングルス準決勝で、第1シードのカルロス・アルカラス(スペイン)がホベルト・フルカチュ(ポーランド)に2-6 7-6(4) 6-3で逆転勝利をおさめて5度目のマスターズ制覇に王手をかけた。

 今週プレーした全試合でフルセットマッチを強いられてきたアルカラスはこの日も苦戦を余儀なくされたが、もっともプレッシャーのかかる場面でベストのレベルを引き出し接戦を乗り越えた。

 2度サービスダウンを喫して第1セットを落としたアルカラスは第2セット4-5からマッチポイントを凌いでキープするともつれ込んだタイブレークで1-4の劣勢から6ポイントを連取してセットオールに追いつき、第3セット第4ゲームでブレークしたリードを最後まで守りきって2時間18分で激闘を制した。

「メンタルがものを言う準決勝だった。踏ん張り続けなければならなかった。何度もブレークポイントがあったし、本当に大変だった」とアルカラスは試合後のオンコートインタビューで語った。

「当たり前だけど、マッチポイントをセーブするというのは決して簡単なことじゃない。でもコーチとは常にポジティブな気持ちであり続け、踏ん張り続けようと話していた。チャンスがくることはわかっていたから、それを掴み取ろうとしたんだ。フビ(フルカチュ)との試合はいつも本当に厳しいけど、勝つことができて凄くうれしいよ」

 ふたりは前週のトロントでも3回戦で対決し、第1セットを落としたアルカラスが2つのタイブレークをものにして辛勝していた。この日もふたたび追い込まれたが、アルカラスは相手のセカンドサーブを攻撃することで突破口を開いた。

 アルカラスは決勝で、第16シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)を7-6(5) 7-5で破って勝ち上がった第2シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)と対戦する。アルカラスはジョコビッチに2勝1敗と勝ち越しており、先月のウインブルドン決勝では1-6 7-6(6) 6-1 3-6 6-4で勝ってチャンピオンに輝いていた。

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写真◎Getty Images

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