シナーが過去6戦全敗のメドベージェフから初勝利で今季3勝目「少なくとも1度は勝たせてくれてありがとう」 [チャイナ・オープン]

写真は今季3勝目を挙げたヤニク・シナー(イタリア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「チャイナ・オープン」(ATP500/中国・北京/9月28日~10月4日/賞金総額379万8915ドル/ハードコート)の男子シングルス決勝で、第6シードのヤニク・シナー(イタリア)が第2シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)に7-6(2) 7-6(2)で競り勝ち今季3勝目を挙げた。

 22歳のシナーがATPツアーの同種目でタイトルを獲得したのは、8月のトロント以来でキャリア9度目(準優勝3回)となる。

 安定したサービスゲームでほとんどピンチに陥ることなくすべてキープしたシナーは5度のブレークポイントをすべて凌がれたが、もつれ込んだ2つのタイブレークを危なげなくものにして2時間2分で過去6戦全敗だったメドベージェフからの初勝利を挙げた。

「ダニール、少なくとも1度は勝たせてくれてありがとう。特に今年はふたりで厳しい戦いを繰り広げてきたけど、おかげで随分と強くなることができたよ。君を倒すためにたくさん練習したからね」とシナーは表彰式で冗談を交えて語った。

 今季のマッチ49勝目をマークしたシナーは、大会後に更新される世界ランクで自己最高を更新して4位に浮上することが確実となった。イタリア人選手がATPランキングでトップ5に入るのは、1976年8月に4位となったアドリアーノ・パナッタ(イタリア)以来で史上2人目となる。

 これに先立ち行われたダブルス決勝では、第1シードのイバン・ドディグ(クロアチア)/オースティン・クライチェク(アメリカ)が第2シードのヴェスレイ・クールホフ(オランダ)/ニール・スクプスキー(イギリス)を6-7(12) 6-3 [10-5]で倒して今季5勝目を挙げた。


男子ダブルス優勝のイバン・ドディグ(クロアチア/右)とオースティン・クライチェク(アメリカ)(Getty Images)

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写真◎Getty Images

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