全豪に続いてメドベージェフを倒したコルダが16強入り「間違いなくキャリア最大の勝利のひとつ」 [ロレックス上海マスターズ]

写真はセバスチャン・コルダ(アメリカ)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「ロレックス上海マスターズ」(ATP1000/中国・上海/10月4~15日/賞金総額1004万6270ドル/ハードコート)の男子シングルス3回戦で、第26シードのセバスチャン・コルダ(アメリカ)が第2シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)を7-6(8) 6-2で倒してベスト16に進出した。

 すべてサービスキープで突入したタイブレークで3つのセットポイントを凌いだ末に第1セットを先取したコルダは第2セットも3-0とリードし、最終ゲームでふたたびブレークに成功して1時間28分でトップ5の選手対するキャリア初勝利を挙げた。コルダは今年のオーストラリアン・オープン3回戦でもメドベージェフに勝っているが、メドベージェフは当時世界ランク8位だった。

「僕たちは出だしから非常にいいテニスをしていた。長いラリーが何度かあったけど、第1セットを取れて本当によかったよ。あとは何とかひとつブレークして守りきればいい訳だからね」とコルダは試合を振り返った。

 今シーズンのコルダは1月にアデレードの決勝でノバク・ジョコビッチ(セルビア)に惜敗したあとオーストラリアン・オープンで8強入りと好スタートを切りながら手首のケガで約3ヵ月の戦線離脱を強いられ、復帰後は安定した成績を残せずに苦戦が続いていた。しかし初戦敗退に終わったUSオープンのあと2週間前の珠海で4強入りし、前週のアスタナでは決勝に進出するなど復調の兆しを見せている。

「確かに今年はここまで非常に難しかった。特にキャリア最高のテニスをしていたときに3ヵ月もツアーを離れていたからね。長い道のりで大変だったけど、今日のプレーには満足している。これは間違いなくキャリア最大の勝利のひとつだ」とコルダは語った。

 コルダは次のラウンドで、マートン・フチョビッチ(ハンガリー)を3-6 6-4 7-5で破って勝ち上がった第20シードのフランシスコ・セルンドロ(アルゼンチン)と対戦する。

 ボトムハーフ(ドローの下半分)からはコルダとセルンドロ以外にも第6シードのヤニク・シナー(イタリア)、第8シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)、第16シードのホベルト・フルカチュ(ポーランド)、第19シードのベン・シェルトン(アメリカ)、ジャン・ジジェン(中国)、ファビアン・マロジャン(ハンガリー)が16強入りを決めた。

 シード対決ではシナーが第25シードのセバスチャン・バエス(アルゼンチン)に3-6 6-3 6-2で逆転勝利をおさめ、ルードは第29シードのクリストファー・ユーバンクス(アメリカ)を6-4 6-2で退けた。

 4回戦ではシナーがシェルトンと、ルードがマロジャンと、フルカチュはジャンと顔を合わせる。

 この日は前日に雨で順延となった3試合を含むトップハーフ(ドローの上半分)の2回戦残り試合が行われ、第5シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)、第13シードのカレン・ハチャノフ(ロシア)、第18シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)、第30シードのダニエル・エバンズ(イギリス)、第31シードのアドリアン・マナリノ(フランス)、第32シードのユーゴ・アンベール(フランス)、アルトゥール・フィス(フランス)、J.J.ウルフ(アメリカ)、ロレンツォ・ソネゴ(イタリア)、ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)が勝利をおさめた。

 第10シードのフランシス・ティアフォー(アメリカ)、第15シードのキャメロン・ノリー(イギリス)、第24シードのアレハンドロ・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)、第27シードのイリ・ラフェチュカ(チェコ)は初戦でシードダウンを喫した。

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写真◎Getty Images

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