ズベレフを倒して8強入りのチチパスがATPファイナルズ出場権を獲得「本当にほっとしている」 [パリ・マスターズ]

写真はステファノス・チチパス(ギリシャ)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「ロレックス・パリ・マスターズ」(ATP1000/フランス・パリ/10月30日~11月5日/賞金総額674万8815ユーロ/室内ハードコート)の男子シングルス3回戦で、第7シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)が第10シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)を7-6(2) 6-4で倒して8強入りを決めた。

 5-2から5-5に追いつかれたあともつれ込んだタイブレークをものにして第1セットを先取したチチパスは、第2セット第1ゲームでブレークしたリードを最後まで守りきって1時間59分で今季のマッチ50勝目を挙げると同時にシーズン末にイタリア・トリノで開催される世界トップ8による「Nitto ATPファイナルズ」の出場権を獲得した。

「素晴らしいよ。ようやく(ATPファイナルズの)出場権を獲得できて本当にほっとしている。トリノに行くために1年を通して努力してきたんだ。大好きな大会のひとつに出場できるようになって一安心だ。イタリアのファンたちにプレーを観てもらえるし、ギリシャのファンたちも来てくれるだろう」と5年連続でATPファイナルズ出場権を獲得したチチパスは試合後にコメントした。

「いいテニスができていることにワクワクしている。今はこの勝利を謙虚に受け止め、どんどん調子を上げて(大会会場である)ベルシーのコートで僕のポテンシャルを見せたいと思っている」

 チチパスは次のラウンドで、ロマン・サフィウリン(ロシア)との同胞対決を4-6 6-4 6-2で制して勝ち上がった第16シードのカレン・ハチャノフ(ロシア)と対戦する。

 そのほかの試合では第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)、第5シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)、ディフェンディング・チャンピオンで第6シードのオルガ・ルーネ(デンマーク)、第11シードのホベルト・フルカチュ(ポーランド)、第13シードのアレックス・デミノー(オーストラリア)、グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)が勝ち上がり、ベスト8が出揃った。

 第4シードのヤニク・シナー(イタリア)は前日の試合が深夜に終わったこともあり、デミノーに対する3回戦を疲労のため棄権した。準々決勝ではジョコビッチがルーネと、ルブレフがデミノーと、フルカチュはディミトロフと顔を合わせる。

 残り2枠となったATPファイナルズ出場権を争うレースランキングではズベレフが7位でルーネが8位に付けいるが、9位のフルカチュは決勝に進出すればズベレフのポイントを上回ることができるため逆転の可能性を残している。

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写真◎Getty Images

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