シナーがラウンドロビン3連勝でイタリア人選手として初の決勝トーナメント進出「ノバクに勝ったあとリセットするのが重要だった」 [Nitto ATPファイナルズ]

写真はグリーン・グループのラウンドロビンで3連勝を飾ったヤニク・シナー(イタリア)(Getty Images)


 男子トップ8によるエリート大会「Nitto ATPファイナルズ」(ATPファイナルズ/イタリア・トリノ/11月12~19日/賞金総額1500万ドル/室内ハードコート)の大会5日目に行われたグリーン・グループのラウンドロビン(総当たり戦)第3戦で、第4シードのヤニク・シナー(イタリア)が第8シードのオルガ・ルーネ(デンマーク)を6-2 5-7 6-4で倒して3連勝を飾った。

 立ち上がりに4-0と好スタートを切って第1セットを先取したシナーは5-6から初のサービスダウンを喫して第2セットを取り返されたが、第3セット3-4から最後の3ゲームを連取して2時間33分で試合を締めくくった。シナーは第2セット途中から背中をさするような仕草を見せて動きがやや悪くなったように見えたが、地元ファンの声援をバックに2連敗中だったルーネからの初勝利をもぎ取った。

 前の試合でノバク・ジョコビッチ(セルビア)からも初勝利を挙げていたシナーは、「ノバクに対して素晴らしい勝利を挙げたあと、リセットすることが本当に重要だった。ルーネには勝ったことがなかったから、本当にベストを尽くしたよ」とシナーは試合後のオンコートインタビューで語った。

「非常にいいスタートを切ることができた。第2セットでは彼(ルーネ)のサービスと動きがよくなり接戦になった。3-4でブレークポイントを凌いだけど、(あれを落としていたら)第3セットは彼のものになっていたかもしれない。今日はアップダウンがあったけど、勝って準決勝に進むことができて本当に幸せだ」

 これに先立ち第1シードのジョコビッチが棄権した第6シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)の代役として出場した第9シードのホベルト・フルカチュ(ポーランド)を7-6(1) 4-6 6-1で破っており、グリーン・グループからは3戦全勝のシナーと2勝1敗のジョコビッチが決勝トーナメントに進出することになった。

 同大会のシングルスで準決勝に進出した初のイタリア人選手となったシナーはオープン化以降の同国男子選手で初のシーズン60勝目(14敗)をマークしたことについて聞かれ、「ここイタリアのトリノという特別な場所で開催される特別な大会で達成できたことにより大きな意味がある」と答えた。

「うまくいけばあと2試合プレーするチャンスを手にすることができて凄くうれしい。いい形でシーズンを締めくくれるよう願っている。僕は正しい方向に進んでいると思っている。どうなるか見てみよう」

 ATPファイナルズはATPツアー最終戦で、今季の成績上位8名(ダブルスは8組)のみで争われる。4人ずつのグループに分かれたラウンドロビンを行い、上位2名(ダブルスは2組)ずつが決勝トーナメントに進出する形式で行われる。

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写真◎Getty Images

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