ジョコビッチがアルカラスとの世界トップ2対決に快勝して決勝進出「今年最高の試合のひとつだった」 [Nitto ATPファイナルズ]

写真は試合後に握手を交わすノバク・ジョコビッチ(セルビア/左)とカルロス・アルカラス(スペイン)(Getty Images)


 男子トップ8によるエリート大会「Nitto ATPファイナルズ」(ATPファイナルズ/イタリア・トリノ/11月12~19日/賞金総額1500万ドル/室内ハードコート)の男子シングルス準決勝で、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が第2シードのカルロス・アルカラス(スペイン)を6-3 6-2で下して2年連続7度目の優勝に王手をかけた。

 直面した4度のブレークポイントをすべてセーブしたジョコビッチは3-3から3ゲームを連取して第1セットを先取し、第2セット4-2から3度目のブレークに成功すると続くサービング・フォー・ザ・マッチをきっちりキープして1時間29分で快勝した。

「恐らく今年最大のライバルだったアルカラスとの対戦という状況で、今年最高の試合のひとつだった。僕たちは素晴らしい試合をしてきたし、実際に今年プレーした3試合はすべて長時間に渡るマラソンマッチだった。僕たち2人を含む誰もが長い夜、長時間の激しい戦いを予想していたと思う」とジョコビッチは試合後の記者会見で語った。

「僕は何とかレベルを引き上げることができたと思う。第1セット4-3でブレークしてから最後まで、本当に非の打ちどころがないプレーができた。僕はレベルの高い素晴らしいプレーをして彼のサービスゲームで大きなプレッシャーをかけたし、必要なときに本当にいいサービスを打つことができた」

 グループステージの3試合ですべてフルセットを強いられていたジョコビッチはストレートで試合を終えたあと、「これ以上ないタイミングじゃないかな。グループステージの3試合では最高のテニスができなかったけど、今日はベストに近いプレーができた」と手応えを口にした。

 ジョコビッチは決勝で、第3シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)を6-3 6-7(4) 6-1で破って勝ち上がった第4シードのヤニク・シナー(イタリア)と対戦する。ふたりはラウンドロビン(総当たり戦)第2戦で対決し、シナーが7-5 6-7(5) 7-6(2)で勝って過去3戦全敗だったジョコビッチから初勝利を挙げていた。

「彼は恐らく人生で最高のプレーをしている。この舞台ではトップ10プレーヤーが相手になる。僕たちは先日の夜に(グループステージで)第3セット7-6というかなりの接戦を演じた。素晴らしい雰囲気で、スリリングな試合だった。決勝はそれ以上に熱狂的なものになるだろう」とジョコビッチは次戦を見据えた。

「次は決勝だ。僕は何度もこのような状況を経験してきた。自分の感覚やプレーには本当に満足している。明日は最高のプレーができるよう願っている」

 ATPファイナルズはATPツアー最終戦で、今季の成績上位8名(ダブルスは8組)のみで争われる。4人ずつのグループに分かれたラウンドロビンを行い、上位2名(ダブルスは2組)ずつが決勝トーナメントに進出する形式で行われる。

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写真◎Getty Images

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