22歳の大黒柱シナーが単複2勝でイタリアをベスト4に牽引「デビスカップのプレッシャーは特権」 [デビスカップ・ファイナルズ]
男子テニスの国別対抗戦「デビスカップ・ファイナルズ」決勝トーナメント(スペイン・マラガ/11月21~26日/室内ハードコート)の準々決勝で、1対戦が行われ、イタリア(グループA・2位)がオランダ(グループD・1位)を2勝1敗で下してベスト4進出を決めた。
第1試合でボティック・ファン デ ザンツフープ(オランダ)がマッテオ・アルナルディ(イタリア)に6-7(6) 6-3 7-6(7)で競り勝ったあと、第2試合はヤニク・シナー(イタリア)がタロン・グリークスプア(オランダ)とのエース対決を7-6(3) 6-1で制して1勝1敗となり、勝負のかかったダブルスでシナー/ロレンツォ・ソネゴ(イタリア)がグリークスプア/ヴェスレイ・クールホフ(オランダ)を6-3 6-4で退けた。
第1セットを取ったあとエンジンがかかったシナーはパワーと正確さを兼ね備えたストロークでグリークスプアを圧倒したが、元ダブルス世界ランク1位のクールホフを擁するオランダが優位に立っていると思われていた。しかしシナーはダブルスでも力強く安定したプレーを続け、オランダペアを寄せ付けなかった。
「シナーはシングルスでもダブルスでも非常にいいプレーをした。彼が絶好調で自信に満ちていることは知っていた。今日はシナーの“ショー”だったよ」とオランダのポール・ハールヒュース監督は相手エースを称えた。
単複2勝で母国を準決勝に導いたシナーは、「(デビスカップの)プレッシャーを感じられるのは特権だ。これを経験できる選手はそれほど多くない。デビスカップのプレッシャーはほかとは違う。大きな責任が伴うし、プレーする機会も多くないからね。確かに僕は自信を持ってここに乗り込んできたけど、初日は簡単ではなかった。スタートはまずまずだったけど、それでも前に進み続けようとした」と試合後にコメントした。
「1年最後の大会がチーム戦というのは素敵だね。仲間たちからいいエネルギーを貰える。僕たちはよくやったと思う。僕たちは大きな家族であり、今日はそれを証明して見せた。全員が100%の力を出した。特に国のために戦うとき、それは選手にとって最低限のことだ」
イタリアは土曜日に行われる準決勝で、イギリス(グループB・1位)を2勝0敗で破って勝ち上がったセルビア(グループC・2位)と対戦する。
今年のファイナルズは16ヵ国が4チームによる4グループに別れてグループステージ(イタリア・ボローニャ、イギリス・マンチェスター、スペイン・バレンシア、クロアチア・スプリト/9月12~17日/室内ハードコート)のラウンドロビン(総当たり戦)を行い、各グループの上位2チームが11月の決勝トーナメントに進出して優勝チームを決定する。試合はベスト・オブ・3セットマッチで行われ、シングルス2試合とダブルス1試合で争われる。
写真◎Getty Images
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