復帰を控えたナダルが心境を吐露「今の僕が言えるのは競技に戻るということだけ」
左脚の腸腰筋を負傷して2回戦敗退に終わった1月のオーストラリアン・オープンを最後に戦線を離脱しているラファエル・ナダル(スペイン)が自身のSNSを更新し、復帰を控えた現在の心境を語った。
「(現役続行について)意味がないと何度も思った。先が見えない時期がたくさんあった。前回の記者会見で言ったように、記者室で選手としてのキャリアを終えるようなことはしたくないと今でも考えている。僕は違う形で終えたいと思っている。疑念持ち苦しい時期もあったけど、いいときも悪いときもそうなるように戦って希望を持ち続けてきた」とナダルは告白した。
「キャリアを通して僕の周りには適切な人々がいてくれたと思う。家族、チーム、友人など皆に支えられて今がある。競技に戻る選択ができるのも彼らのおかげなんだ。僕のプレーをもう一度観たいという人々の願いも日常に重要な影響を与えている」
2024年シーズン開幕戦のひとつとなるブリスベンでの復帰を発表したナダルはオーストラリアン・オープンにもエントリーしているが、「これ(2024年シーズン)が最後になる可能性が大きいというのが疑いようのない現実だ」と決して楽観的な見通しではないことを強調した。
「半年しかないかもしれないし丸1年になる可能性もある。それさえも実現しないことだってあるかもしれない。それについては現時点で答えることができない。今の僕が言えるのは、競技に戻るということだけだ。最後のシーズンになる可能性は大いにあるから、そのつもりで大会を楽しむつもりだ」
キャリアの終わりを意識しながらも明言を避けたナダルは、「何が起こるかは自分にもわからないし、何かを言って自分の言ったことに縛られたくない」と説明した。
「そうなるとは思うけど、100%確実な訳じゃないからね。僕は競技に戻るために多くの努力を積んできた。もし何かのきっかけで状況が好転して体調が問題なくプレーを楽しむことができるなら、期限を設定する必要はないだろ?」
写真◎Getty Images
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