ナダルが約1年ぶりのシングルス復帰戦でティームに勝利「とてもポジティブなレベルでプレーできたと思う」 [ブリスベン国際]

写真は約1年ぶりのシングルス復帰戦を勝利で飾ったラファエル・ナダル(スペイン)(Getty Images)


 2024年ATPツアー開幕戦のひとつとなる「ブリスベン国際」(ATP250/オーストラリア・クイーンズランド州ブリスベン/12月31日~1月7日/賞金総額73万9945ドル/ハードコート)の男子シングルス1回戦で、ラファエル・ナダル(スペイン)が予選勝者で元世界ランク3位のドミニク・ティーム(オーストリア)を7-5 6-1で下して復帰後初勝利を挙げた。

 左脚の腸腰筋を負傷して2回戦敗退に終わった2023年オーストラリアン・オープン(オーストラリア・メルボルン/ハードコート)を最後に戦線を離脱していたナダルはワイルドカード(主催者推薦枠)を受け取り出場したマルク・ロペス(スペイン)とのダブルスで復帰を果たしたが、マックス・パーセル/ジョーダン・トンプソン(ともにオーストラリア)に4-6 4-6で敗れていた。

 一度もピンチに陥ることなく安定したサービスゲームを展開したナダルは6-5から4度目のブレークポイントをものにして第1セットを先取したあと第2セットも3-0とリードし、5-1からのサービング・フォー・ザ・マッチを危なげなくキープして1時間29分で快勝した。

「間違いなくキャリアでもっとも厳しい1年を経て迎えた今日は、正直に言って僕にとって感動的で重要な日だ。1年ぶりに戻ってきて、素晴らしい観客の前でプレーする機会を得た。とてもポジティブなレベルでプレーできたと思う」とナダルは試合後のオンコートインタビューで語った。

 ナダルは次のラウンドで、同じくワイルドカードを得て参戦したジェイソン・クブラー(オーストラリア)と対戦する。クブラーは第1セットを6-4で先取したあと第2セットを6-7(4)で落としたが、第8シードのアスラン・カラツェフ(ロシア)が右膝のケガを理由に棄権したため勝利が決まった。

 そのほかの試合ではマッテオ・アルナルディ(イタリア)、ヤニック・ハンフマン(ドイツ)、トンプソン、ダニエル・アルトマイヤー(ドイツ)、ワイルドカードで出場したリンキー・ヒジカタ(オーストラリア)に加え、トマーシュ・マハーチュ(チェコ)、ジェームズ・ダックワース(オーストラリア)、ルーカス・クライン(スロバキア)の予選勝者3人が2回戦に駒を進めた。

 第5シードのセバスチャン・コルダ(アメリカ)がハンフマンに5-7 4-6で、第6シードのセバスチャン・バエス(アルゼンチン)がクラインに6-4 3-6 4-6で、第7シードのトマス マルティン・エチェベリ(アルゼンチン)はマハーチュに7-6(5) 5-7 6-7(1)で敗れ、それぞれ初戦でシードダウンを喫した。

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写真◎Getty Images

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