ジェン・チンウェンがイエストレムスカの予選からの進撃を終わらせ決勝進出、中国人選手として2人目の快挙 [オーストラリアン・オープン]

写真はジェン・チンウェン(中国)(Getty Images)


 シーズン最初のグランドスラム大会「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/本戦1月14~28日/ハードコート)の女子シングルス準決勝で、第12シードのジェン・チンウェン(中国)が予選から勝ち上がってきたダイアナ・イエストレムスカ(ウクライナ)を6-4 6-4で倒してキャリア最大のタイトルに王手をかけた。試合時間は1時間42分。

 同大会のシングルスで中国人選手が決勝に進出したのは、2014年大会で栄冠に輝いたリー・ナ(中国)に続く2人目となる。

 2年前の全豪からグランドスラム9大会連続出場となる21歳のジェンは、昨年のUSオープン(アメリカ・ニューヨーク/ハードコート)で準々決勝に進出したのがこれまでの最高成績だった。昨年の同大会では第29シードとして臨んだが、ベルナルダ・ペラ(アメリカ)に4-6 4-6で敗れて2年連続2回戦敗退に終わっていた。

 2022年WTA最優秀新人賞に輝いたジェンは昨年7月にパレルモ(WTA250/クレーコート)でツアー初優勝を飾ると10月には鄭州(WTA500/ハードコート)で2勝目を挙げ、37勝19敗の戦績を残して同年のもっとも上達した選手賞に選ばれた。

 両者は今回が初対戦。世界ランク自己最高21位のイエストレムスカは当時29位だった2021年1月にドーピング違反で出場停止処分(のちに落ち度はない判断されて約半年で処分撤回)を受け、2022年にはロシアによるウクライナ侵攻が始まるなどここ数年間は苦しい時期を過ごしてきた。

 今大会でのジェンは1回戦でアシュリン・クルーガー(アメリカ)を3-6 6-2 6-3で、2回戦でケイティ・ブルター(イギリス)を6-3 6-3で、3回戦で自国の先輩であるワン・ヤファン(中国)を6-4 2-6 7-6(10-8)で、4回戦でオセアン・ドダン(フランス)を6-0 6-3で、準々決勝ではアンナ・カリンスカヤ(ロシア)を6-7(4) 6-3 6-1で破って4強入りを決めていた。

 ジェンは最終ラウンドで、第2シードのアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)と対戦する。サバレンカは準決勝で、第4シードのココ・ガウフ(アメリカ)を7-6(2) 6-4で下して勝ち上がった。

 敗れはしたが予選から9試合を戦い抜いた23歳のイエストレムスカは、大会後に更新される世界ランクで93位からグランスラム大会シード圏内の30位以内に浮上することが確実となった。

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

写真◎Getty Images

Pick up

Related

Ranking of articles