蜂の大群発生による中断を乗り越えたアルカラスがズベレフを退けシナーに対する準決勝へ「あんな光景見たことない」 [ATPインディアンウェルズ]

写真はカルロス・アルカラス(スペイン)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「BNPパリバ・オープン」(ATP1000/アメリカ・カリフォルニア州インディアンウェルズ/3月日6~17日/賞金総額1191万8990ドル/ハードコート)の男子シングルス準々決勝で、第2シードのカルロス・アルカラス(スペイン)が第6シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)を6-3 6-1で下してベスト4に進出した。

 第4ゲームでブレークしたリードを守って第1セットを先取したアルカラスは第2セットも4-0と先行し、5-1からもう一度相手のサービスゲームを破って1時間29分で快勝した。ズベレフはアルカラスに1月のオーストラリアン・オープン準々決勝の雪辱を許したが、対戦成績ではまだ5勝4敗でリードしている。

 試合は第1セット1-1の15-0となった場面でコートに蜂の大群が出現したため、1時間半以上中断するというハプニングに見舞われた。サービスを打とうとしていたアルカラスは無数の蜂に追いかけられて逃げ惑ったが、主審の素早い判断により選手たちは直ぐにロッカールームへ避難した。

「奇妙だった。テニスコートであんな光景を見たことなんてなかった。コートから避難したあとテレビで蜂の来襲を観たけど、大笑いしていたよ」とアルカラスは珍しい場面を振り返った。

「面白かった。この試合はテニスの内容よりもそのことで語り継がれることになるだろうね」

 ディフェンディング・チャンピオンのアルカラスは次のラウンドで、第32シードのイリ・ラフェチュカ(チェコ)を6-3 6-3で破って勝ち上がった第3シードのヤニク・シナー(イタリア)と対戦する。

 ふたりは昨年の大会でも準決勝で対決してアルカラスが7-6(4) 6-3で勝っているが、そのあと2連勝した今季16戦無敗のシナーが4勝3敗と勝ち越している。

 もうひとつの準決勝は、ダニール・メドベージェフ(ロシア)とトミー・ポール(アメリカ)の顔合わせとなった。第4シードのメドベージェフが第7シードのオルガ・ルーネ(デンマーク)を7-5 6-4で退け、第17シードのポールは第9シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)を6-2 1-6 6-3で振りきった。

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写真◎Getty Images

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