大会前にコーチを変更したサカーリがガウフにフルセット勝利、決勝は2022年と同一カードに [WTAインディアンウェルズ]

写真はマリア・サカーリ(ギリシャ)(Getty Images)


 WTAツアー公式戦「BNPパリバ・オープン」(WTA1000/アメリカ・カリフォルニア州インディアンウェルズ/3月日6~17日/賞金総額925万8080ドル/ハードコート)の女子シングルス準決勝で、第9シードのマリア・サカーリ(ギリシャ)が第3シードのココ・ガウフ(アメリカ)を6-4 6-7(5) 6-2で振りきり今季初優勝に王手をかけた。

 雨による中断を挟んだ3-4から3ゲームを連取して第1セットを先取したサカーリは5-2から巻き返されて3つのマッチポイントを凌がれたあとタイブレークの末に第2セットを取り返されたあと第3セット第1ゲームでサービスダウンを喫したが、そこから2度連続で相手のサービスゲームを破って逆転すると5-2から6度目のブレークに成功して勝利を決めた。

 試合時間は2時間41分だったが、雨による中断が2度あったため開始から終了までは5時間10分ほどかかった。

「私はとにかく諦めなかった。信じ続け、戦い続けた」とサカーリは試合後のオンコートインタビューで語った。

 オーストラリアン・オープンからのここ4大会で2勝4敗と不振が続いていたサカーリは今大会を前に長年のコーチだったトム・ヒル氏と袂を分かち、ジェシカ・ペグラ(アメリカ)を世界ランク3位に導いたことで2022年のWTA最優秀コーチ賞に選ばれたデビッド・ウィット(アメリカ)とのパートナーシップをスタートさせていた。

「テニスでは1日ですべてが変わる可能性があると言うけど、1ヵ月前のアブダビで私はネットの向こうにボールを打つことさえできていなかった。それなのに今はここにいて世界最大の大会のひとつで決勝をプレーすることになったのよ」とサカーリは話した。

「いい教訓だし、ツアーに長くいれば悪い時期を経験するということを受け入れなければならない。それに、1週間で状況が一変することもあるということね」

 サカーリは決勝で、第31シードのマルタ・コスチュク(ウクライナ)を6-2 6-1で破って勝ち上がった第1シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)と対戦する。

 ふたりは過去5戦してサカーリが3勝2敗とリードしているが、2022年の同大会決勝を含むここ2試合はシフィオンテクがストレートで勝っている。

「2年ぶりに決勝に戻ってくることができて本当にうれしい。世界ナンバーワンに対する厳しい挑戦であることは間違いないけど、決勝を楽しみにしているわ」とサカーリは次戦を見据えた。

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写真◎Getty Images

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