アルカラスに続きメドベージェフも逆転勝利、決勝は前年と同一カードに [ATPインディアンウェルズ]

写真はダニール・メドベージェフ(ロシア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「BNPパリバ・オープン」(ATP1000/アメリカ・カリフォルニア州インディアンウェルズ/3月日6~17日/賞金総額1191万8990ドル/ハードコート)の男子シングルス準決勝で、第4シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)が第17シードのトミー・ポール(アメリカ)に1-6 7-6(3) 6-2で逆転勝利をおさめて大会初優勝に王手をかけた。

 1ゲームしか奪えず第1セットを落としたメドベージェフは第2セット4-0から挽回されながらもタイブレークの末にセットオールに追いつくと、第3セットで相手のサービスゲームを2度破って2時間24分で勝利を決めた。

 第2セットでラリー戦に持ち込むことで流れを変えたメドベージェフに対して果敢なネットプレーで反撃したポールはタイブレークに持ち込んだが、3-2リードからミニブレークされたポイントの攻防で足首を痛めてしまった。そのあと1ポイントも取れずにタイブレークを終えたポールはセット間にテーピングを施して第3セットに臨んだが、最後まで奮闘しながらも序盤に許したリードを取り戻すことができなかった。

「とても厳しい試合だった。ここでは夕方になって気温が下がるとサービスの威力を出すのが難しいんだ。僕はそれを理解していたし、第1セットで彼(ポール)は素晴らしいプレーをしていた。勝ちたいなら彼を苦しめるようなショットを打ち込んでいく必要があると思った」とメドベージェフは試合を振り返った。

「特に彼のサービスに対してそれができるようになった。それから凄く長い試合になった。6-2で取った第3セットも凄く長いゲームがあり、ロングセットになったと感じるよ」

 メドベージェフは決勝で、今季無敗だった第3シードのヤニク・シナー(イタリア)を1-6 6-3 6-2で破って勝ち上がったディフェンディング・チャンピオンで第2シードのカルロス・アルカラス(スペイン)と対戦する。

 ハードコートで開催されるATPマスターズ1000大会でインディアンウェルズを除くすべてのタイトルを獲得しているメドベージェフは昨年の大会で初めて決勝に進出したが、アルカラスに3-6 2-6で敗れて準優勝に終わっていた。

「今日はカルロスのプレーを観たけど、特に第2セットと第3セットはかなりいいプレーをしていた。昨年に何が起こったのかはわかっているから、結果を覆すためにベストを尽くだけだ。よりうまく、より強く、もっとライン際を狙ってエースを決めるといった具合にね」とメドベージェフは次戦を見据えた。

「それができるよう願っている。回復に努め、明日の戦いに備えるよ」

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写真◎Getty Images

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