逆転勝利で今季無敗だったシナーの連勝を終わらせたアルカラスが大会連覇に王手 [ATPインディアンウェルズ]

写真はカルロス・アルカラス(スペイン)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「BNPパリバ・オープン」(ATP1000/アメリカ・カリフォルニア州インディアンウェルズ/3月日6~17日/賞金総額1191万8990ドル/ハードコート)の男子シングルス準決勝で、第2シードのカルロス・アルカラス(スペイン)が第3シードのヤニク・シナー(イタリア)に1-6 6-3 6-2で逆転勝利をおさめて大会連覇に王手をかけた。

 1-1から雨による中断を挟んで5ゲームを連取されて第1セットを落としたアルカラスは2-1から初めてブレークしたリードを守って第2セットを取り返し、第3セットで相手のサービスゲームを2度破って2時間5分で今季無敗だったシナーを退けた。

 ふたりはこれがツアーレベルで8度目の対決だったが、アルカラスが4勝4敗のタイに追いついた。シナーは昨年11月のデビスカップから負け知らずだったが、連勝は「19」でストップした。

「僕はメンタル的に強くあり続けた。それはこの試合で非常に重要な部分だと思う。素晴らしいプレーをしている相手に1セットダウンという状況を克服するためには強い気持ちを持たなけれなならない。この試合でやってのけたことに満足している」とアルカラスは試合後のオンコートインタビューで語った。

「僕は自分のスタイルを少し変えたんだけど、それがとてもうまくいったと思う。ヤニクを倒してもう一度決勝に進出することができて本当にうれしいよ」

 ディフェンディング・チャンピオンのアルカラスは決勝で、第17シードのトミー・ポール(アメリカ)を1-6 7-6(3) 6-2で破って勝ち上がった第4シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)と対戦する。両者は昨年の大会でも決勝で顔を合わせ、アルカラスが6-3 6-2で勝っている。

 今季初黒星を喫したシナーは試合後の記者会見で、「今日の試合で残念だったのは、いくつかのポイントで予想しやすいプレーをしてしまったことだ。何度も同じことを繰り返してしまった」と反省点を口にした。

「それでも素晴らしい試合だったし、ふたりとも本当にいいプレーをしていたと思う。見応えのあるラリーも何度かあったしね。今日の彼は勝利に値したよ。決勝での幸運を祈っている」

 前日にはダブルス決勝が行われ、ヴェスレイ・クールホフ(オランダ)/ニコラ・メクティッチ(クロアチア)が第5シードのマルセル・グラノイェルス(スペイン)/ホレイショ・ゼバロス(アルゼンチン)に7-6(2) 7-6(4)で競り勝ち今季3勝目を挙げた。


男子ダブルス優勝のヴェスレイ・クールホフ(オランダ/左)とニコラ・メクティッチ(クロアチア)(Getty Images)

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写真◎Getty Images

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