シードダウンを演じたベレッティーニが今季のツアー初勝利「7ヵ月もプレーしないのは長い」 [ハッサン2世グランプリ]

写真は2023年ロレックス・モンテカルロ・マスターズでのマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「ハッサン2世グランプリ」(ATP250/モロッコ・マラケシュ/4月1~7日/賞金総額65万1865ユーロ/クレーコート)の男子シングルス1回戦で、元世界ランク6位のマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)が第6シードのアレクサンダー・シェフチェンコ(カザフスタン)を6-2 6-1で退けツアーレベルの今季初勝利を挙げた。

 ファーストサーブからのポイントを84%の高確率で取ったベレッティーニはオープニングゲームと第5ゲームをブレークして第1セットを先取し、第2セット0-1から最後の6ゲームを連取して1時間14分で快勝した。

 度重なるケガで長期離脱を余儀なくされていたベレッティーニは復帰戦だった3月のチャレンジャー大会で準優勝を飾ったが、翌週のマイアミでは初戦敗退に終わっていた。

「戻ってくることができて本当にうれしい。何度も言ってきたけど、7ヵ月もプレーしないのは長い。恋しかったから、今はエネルギーに溢れている。とにかく楽しんでプレーしているよ」とベレッティーニは試合後のオンコートインタビューで語った。

「今日は凄くいいプレーができた。カムバックして何試合も連勝することは期待していなかったけど、それはいいことだし僕が必要としていたことだ。それがこの試合で勝てた理由のひとつでもあるのかもしれないね。調子はいいし、ここモロッコにいられて本当に幸せだ」

 大会デビュー戦を勝利で飾ったベレッティーニは次のラウンドで、前日に勝ち上がりを決めていたジャウメ・ムナール(スペイン)と対戦する。

 この日プレーしたシェフチェンコ以外のシード勢は第8シードのフラビオ・コボッリ(イタリア)がワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したアブダラ・シェルベイ(ヨルダン)を6-1 6-4で下して2回戦に駒を進めたが、第5シードのファクンド・ディアス アコスタ(アルゼンチン)は予選勝者のニコラス・モレノ デ アルボラン(アメリカ)に4-6 6-3 3-6で敗れた。

 そのほかの試合ではディフェンディング・チャンピオンのロベルト・カルバレス バエナ(スペイン)、アレクサンダー・ブキッチ(オーストラリア)、スタン・ワウリンカ(スイス)、スミト・ナガル(インド)、予選勝者のファビオ・フォニーニ(イタリア)とダビド・ゴファン(ベルギー)が初戦を突破した。

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写真◎Getty Images

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