1月以来のツアー復帰を果たしたナダルは2回戦でデミノーにストレート負け「あとはこれを続けていくこと」 [バルセロナ・オープン]

写真はラファエル・ナダル(スペイン)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「バルセロナ・オープン・バンコサバデル」(ATP500/スペイン・カタルーニャ州バルセロナ/4月15~21日/賞金総額293万8695ユーロ/クレーコート)の男子シングルス2回戦で、1月以来のツアー復帰を果たしたラファエル・ナダル(スペイン)は第4シードのアレックス・デミノー(オーストラリア)に5-7 1-6で敗れた。

 シード勢は1回戦がBYEで免除されており、デミノーはこの試合が初戦だった。オープニングゲームをブレークされたナダルは第6ゲームで一旦追いつきながらも5-5からサービスダウンを喫して第1セットを落とし、デミノーが第2セット0-1から最後の6ゲームを連取して1時間52分で勝利を決めた。

 万全の状態とは言えないナダルに対して容赦なくドロップショットを使ったデミノーは、「クレーコートでのラファに対して僕が有利だと考えられるのは、キャリアのこの段階における彼のフィジカルだけだ。僕はかなりフィジカルで長いラリー戦に持ち込み、自分のスピードを生かしてプレーしようと決めたんだ。彼を相手にするのは決して簡単じゃないからね」と試合後にコメントした。

 昨年のオーストラリアン・オープン2回戦で腸腰筋を痛めたナダルは約1年間の戦線離脱を経て1月のブリスベンで復帰したが、準々決勝でジョーダン・トンプソン(オーストラリア)に7-5 6-7(6) 3-6で逆転負けを喫したあと筋肉に小さな裂傷が見つかったためふたたび戦線離脱を余儀なくされていた。

 今季2度目の復帰戦を終えたナダルは記者会見に臨み、「結果がどうあれ、少なくとも僕にとってコートで別れを告げる機会があったことに大きな意味がある。1週間前には大会でプレーできないかもしれないと感じていたんだからね。もしダメだったら辛かっただろうけど、少なくともプレーはできたし試合を楽しんだ。あとはこれを続けていくことだ」と大会を振り返った。

「今は1週間半前よりずっと心地いいし、幸せだと感じている。素晴らしい選手と何とか2試合をプレーすることができた。間違いなく、そんなに大きな差はなかった。ツアーの中で何日も練習を続け、コートで何時間も必要な練習を積むことを自分の体が許してくれればよくなっていくと個人的には感じている。皆と競い合えるようになりたいし、あと何週間かで競争力を上げることができると信じている」

「それが今の僕が進むべき道であり、少なくともロラン・ギャロスで戦うための準備を整えるチャンスを得るための方法なんだ」

 デミノーは次のラウンドで、ダニエル・アルトマイヤー(ドイツ)を6-4 1-6 6-1で破って勝ち上がった第16シードのアルトゥール・フィス(フランス)と対戦する。

 そのほかの試合では第3シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)、第5シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)、第11シードのアレハンドロ・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)、第14シードのジョーダン・トンプソン(オーストラリア)、第17シードのファビアン・マロジャン(ハンガリー)、ドゥサン・ラヨビッチ(セルビア)、ロベルト・カルバレス バエナ(スペイン)、ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)、予選勝者のマルコ・トゥルンヘリッティ(アルゼンチン)が勝ち上がり、ベスト16が出揃った。

 第6シードのユーゴ・アンベール(フランス)がラヨビッチに4-6 4-6で、第9シードのニコラス・ジャリー(チリ)がトゥルンヘリッティに6-7(5) 3-6で、第10シードのロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)はカルバレス バエナに6-7(4) 4-6で敗れ、それぞれ初戦でシードダウンを喫した。

 3回戦ではルードがトンプソンと、チチパスがカルバレス バエナと、ダビドビッチ フォキナがラヨビッチと、マロジャンがファクンド・ディアス アコスタ(アルゼンチン)と、バウティスタ アグートが第12シードのキャメロン・ノリー(イギリス)と、トゥルンヘリッティはマッテオ・アルナルディ(イタリア)と顔を合わせる。

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

写真◎Getty Images

Pick up

Related

Ranking of articles