シフィオンテクが前年敗れたサバレンカとの頂上決戦を制して大会初優勝、女子の3大クレーコート大会を総なめ [マドリッド・オープン]

写真は大会初優勝を飾ったイガ・シフィオンテク(ポーランド)(Getty Images)


 WTAツアー公式戦「ムトゥア・マドリッド・オープン」(WTA1000/スペイン・マドリッド/4月25日~5月7日/賞金総額877万480ドル/クレーコート)の女子シングルス決勝で、第1シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)が第2シードのアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)に7-5 4-6 7-6(7)で競り勝ち大会初優勝を飾った。

 4-5から3ゲームを連取して第1セットを先取したシフィオンテクはワンブレーク差で第2セットを取り返されたが、第3セット1-3から3-3に追いついたあとお互いのサービスキープでもつれ込んだタイブレークで迎えた2度目のチャンピオンシップポイントをものにして死闘を締めくくった。

 勝利が決まった瞬間、シフィオンテクはコートに倒れ込んで顔を手で覆った。試合時間3時間11分は、今季のWTAツアー決勝の最長試合となる。

 サバレンカは第3セット6-5からのレシーブゲームで2度、タイブレークでもう一度チャンピオンシップポイントを握ったがものにすることができなかった。

 22歳のシフィオンテクがツアーレベルでタイトルを獲得したのは、3月のインディアンウェルズ以来で通算20回目(今季3勝目、準優勝4回)となる。フレンチ・オープンで3度栄冠に輝いているシフィオンテクはローマも2度(2021~22年)制しており、女子の3大クレーコート大会を総なめにした。

「恐らく数年後に振り返ったときに大きな意味を持つことになるだろうけど、今はとにかくこの大会に勝ったことが凄くうれしい。以前に勝ったことがあるとかは私にとって関係ない。プレーするすべての大会で勝つことを目指しているから」とシフィオンテクは試合後にコメントした。

「どちらがよりストレスを感じずのびのびとプレーできるかがカギだったと思う。試合の大部分で彼女(サバレンカ)は勇気ある決断を何度もしていたし、私は少し尻込みしていたと感じていた。だから最後はそうではなく、勇敢にプレーしようと思ったの」

 1年前の同大会決勝でサバレンカに敗れて以来、シフィオンテクは決勝で負けなしの7連勝を続けている。ふたりはこれが10度目の対戦だったが、シフィオンテクが7勝目を挙げた。

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写真◎Getty Images

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