深夜の激闘を制したジョコビッチが3回戦での番狂わせを回避、ムゼッティは3年前の雪辱ならず [フレンチ・オープン]
シーズン2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月26日~6月9日/クレーコート)の男子シングルス3回戦で、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が第30シードのロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)を7-5 6-7(6) 2-6 6-3 6-0で振りきりベスト16に進出した。試合時間は4時間29分。
両者は2021年大会の4回戦で初対決して2セットダウンから巻き返したジョコビッチが6-7(7) 6-7(2) 6-1 6-0 4-0とした時点でフィジカル的に限界を迎えたムゼッティが棄権するという形で決着がついていたが、3年後のリマッチも激闘となった。
同大会に20年連続出場となる37歳のジョコビッチは、これまでに3度(2016年、21年、23年)タイトルを獲得。第3シードで臨んだ昨年は、決勝でキャスパー・ルード(ノルウェー)を7-6(1) 6-3 7-5で下して3度目の栄冠に輝いた。
今シーズンのジョコビッチはここまで6大会でプレーして14勝6敗と例年に比べると低調で、右肘のケガで長期離脱を余儀なくされてトップ10から陥落していた2018年以来初めて一度も優勝することができずに今大会を迎えている。
ディフェンディング・チャンピオンのジョコビッチは次のラウンドで、第14シードのトミー・ポール(アメリカ)を3-6 6-3 6-3 6-2で破って勝ち上がった第23シードのフランシスコ・セルンドロ(アルゼンチン)と対戦する。
そのほかの試合では第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)、第5シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)、第7シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)、第11シードのアレックス・デミノー(オーストラリア)、第12シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)、第13シードのオルガ・ルーネ(デンマーク)が勝ち上がり、ベスト16が出揃った。
トップハーフ(ドローの上半分)の4回戦ではズベレフがルーネと、メドベージェフがデミノーと、ルードはフリッツと顔を合わせる。
※名前の左に付いている数字はドロー番号、[ ]数字はシード順位、LLはラッキールーザー(予選決勝で敗れたが欠場者が出たため本戦出場権を得た選手)
大会7日目◎6月1日|主な試合結果
男子シングルス3回戦
○1ノバク・ジョコビッチ(セルビア)[1] 7-5 6-7(6) 2-6 6-3 6-0 ●8ロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)[30]
○9フランシスコ・セルンドロ(アルゼンチン)[23] 3-6 6-3 6-3 6-2 ●16トミー・ポール(アメリカ)[14]
○17テイラー・フリッツ(アメリカ)[12] 6-3 6-2 6-7(4) 5-7 6-3 ●22タナシ・コキナキス(オーストラリア)
○32キャスパー・ルード(ノルウェー)[7] 6-4 1-6 6-2 6-2 ●25トマス マルティン・エチェベリ(アルゼンチン)[28]
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○33アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)[4] 3-6 6-4 6-2 4-6 7-6(10-3) ●40タロン・グリークスプア(オランダ)[26]
○48オルガ・ルーネ(デンマーク)[13] 7-5 6-1 7-6(2) ●43ヨセフ・コバリク(スロバキア)[LL]
○49アレックス・デミノー(オーストラリア)[11] 4-6 6-4 6-3 6-3 ●54ヤン レナード・ストルフ(ドイツ)
○64ダニール・メドベージェフ(ロシア)[5] 7-6(4) 7-5 1-6 6-4 ●60トマーシュ・マハーチュ(チェコ)
写真◎Getty Images
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