シナーが世界1位になってから初の敗戦「リタイアすることは一度も考えなかった」 [ウインブルドン]

写真は第3セットの途中に医療スタッフのチェックを受けるヤニク・シナー(イタリア/右)(Getty Images)


 今年3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦7月1~14日/グラスコート)の男子シングルス準々決勝で、第5シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)が第1シードのヤニク・シナー(イタリア)を6-7(7) 6-4 7-6(4) 2-6 6-3で倒して2年連続となるベスト4進出を果たした。

 セットカウント1-1で迎えた第3セットで具合がよくない様子のシナーは1-1からサービスダウンを喫したあとのチェンジエンドで医療スタッフのチェックを受け、メディカルタイムアウトを取って治療を受けた。

 そのあとタイブレークの末にそのセットを落としたシナーは相手のサービスゲームを2度破って第4セットを奪取したが、メドベージェフが第5セット第4ゲームでブレークしたリードを最後まで守りきって4時間で勝利を決めた。

 メドベージェフは次のラウンドで、第12シードのトミー・ポール(アメリカ)を5-7 6-4 6-2 6-2で破って勝ち上がったディフェンディング・チャンピオンで第3シードのカルロス・アルカラス(スペイン)と対戦する。両者は昨年の大会でも準決勝で対決し、アルカラスが6-3 6-3 6-3で勝っている。

 先月のフレンチ・オープンで4強入りしたあとイタリア人選手として初めて世界ナンバーワンの座に就いたシナーは前哨戦のハレを制して今大会を迎えていたが、連勝は「9」でストップした。

「今朝から既に体調がよくなかった。いくつか問題があり、疲労も重なって厳しかった」とシナーは試合後の記者会見で明かした。

「行きたくなかったけど、僕はコートを離れた。フィジオ(理学療法士)が僕を見ていてプレーができる状態じゃないようだから少し時間を取ったほうがいいと言われたんだ。僕はフィジカル的に苦しんでいた。簡単ではなかったけど、今日の自分が持っているもので戦おうとした」

「吐いたりはしなかったけど、気分はよくなかった。眩暈が酷かったから少し時間がかかった。コート外で一番辛い時間だったかもしれない」

 シナーは治療を受けたあと第3セット4-5からブレークバックに成功し、6-5からのレシーブゲームでは2つのセットポイントを握っていた。

「コートに戻ってからは全力を尽くした。もちろん第3セットががっかりしたよ。セットポイントがいくつかあったけど、それを活かすことができなかった。第4セットでは少しレベルを上げることができた。第5セットでは一度だけよくないサービスゲームがあり、それが勝敗を分けてしまった」とシナーは試合を振り返った。

「2年前は何度もリタイアしたけど、少し体調が悪いくらいでは棄権したくない。今日はまだ何とかプレーできる状態だった。第5セットではふたたび少し気分がよくなってエネルギーレベルがやや上がったけど、今日はそのレベルが安定せずアップダウンがあった」

「こんな状態で試合の状況に対処するのは簡単じゃないけど、こんなことも起こり得る。リタイアすることは一度も考えなかった。僕を後押ししてくれた観客の皆さんに凄く助けられたのは確かだけど、グランドスラム大会の準々決勝で途中棄権は嫌だからね」

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

写真◎Getty Images

Pick up

Related

Ranking of articles