クレイチコバがウインブルドン新女王に、パオリーニはグランドスラム2大会連続準優勝

写真は新女王に輝いたバーボラ・クレイチコバ(チェコ)(Getty Images)


 今年3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦7月1~14日/グラスコート)の女子シングルス準決勝で、第31シードのバーボラ・クレイチコバ(チェコ)が第7シードのジャスミン・パオリーニ(イタリア)を6-2 2-6 6-4で倒して栄冠に輝いた。試合時間は1時間56分。

 クレイチコバが四大大会の同種目でタイトルを獲得したのは、単複2冠を達成した2021年フレンチ・オープン(フランス・パリ/クレーコート)以来でキャリア2度目となる。ダブルスでも実績のあるクレイチコバは、カテリーナ・シニアコバ(チェコ)とのコンビで2018年と22年のウインブルドンを含む7勝を挙げている。

 同大会に4年連続7度目(2015~17年の予選敗退を含む)の出場となった28歳のクレイチコバは、初めて本戦でプレーした2021年の4回戦進出がこれまでの最高成績だった。昨年は第10シードで臨んだが、ミルラ・アンドレエワ(ロシア)に対する2回戦を第2セット途中で棄権していた。

 1月のオーストラリアン・オープン(オーストラリア・メルボルン/ハードコート)で8強入りしたあと2月のアブダビ(WTA500/ハードコート)を最後に体調不良と背中のケガで戦線を離脱したクレイチコバは、復帰後のクレーコートシーズンでシングルス未勝利に終るなど苦しい時期を経て今大会を迎えていた。

 この結果でクレイチコバは、パオリーニとの対戦成績を2勝0敗とした。両者は2018年オーストラリアン・オープンの予選で一度対決しており、クレイチコバが6-2 6-1で勝っていた。

 今大会でのクレイチコバは1回戦でベロニカ・クデルメトワ(ロシア)を7-6(4) 6-7(1) 7-5で、2回戦で予選勝者のケイティ・ボリネッツ(アメリカ)を7-6(6) 7-6(5)で倒し、3回戦はジェシカ・ボウサス マネイロ(スペイン)が第2セット途中で棄権したため勝利が決まり、4回戦で第11シードのダニエル・コリンズ(アメリカ)を7-5 6-3で、準々決勝で第13シードのエレナ・オスタペンコ(ラトビア)を6-4 7-6(4)で、準決勝では2022年大会チャンピオンで第4シードのエレーナ・ルバキナ(カザフスタン)を3-6 6-3 6-4で破って決勝進出を決めていた。

 28歳のパオリーニは昨年まで四大大会で2回戦より先に勝ち進んだことがなく、ツアーレベルのグラスコートで未勝利だった。フレンチ・オープンとウインブルドンで続けて決勝に進出したのは、2016年に成し遂げたセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)以来だった。

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写真◎Getty Images

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