前年覇者バエスは初戦敗退、チョリッチが1年前の雪辱を果たす「昨夜にあの試合を観て学んだ」 [ウィンストンセーラム・オープン]

写真は2023年ウィンストンセーラム・オープンでのボルナ・チョリッチ(クロアチア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「ウィンストンセーラム・オープン」(ATP250/アメリカ・ノースカロライナ州ウィンストンセーラム/8月18~24日/賞金総額86万7750ドル/ハードコート)の男子シングルス2回戦で、ボルナ・チョリッチ(クロアチア)が第1シードのセバスチャン・バエス(アルゼンチン)を6-3 6-4で倒して16強入りを決めた。

 シード勢は1回戦がBYEで免除されており、ディフェンディング・チャンピオンのバエスはこの試合が初戦だった。両者は昨年の大会では準決勝で対決し、バエスが6-3 6-7(4) 7-6(2)で勝っていた。

 第6ゲームでブレークしたリードを守って第1セットを先取したチョリッチは第2セット4-3からブレークバックを許したが、続く2ゲームを連取して1時間21分で1年前の雪辱を果たした。チョリッチは前年の準決勝で負けたあと、続くUSオープン1回戦でもバエスにストレートで敗れていた。

「昨日の夜にあの試合を観て、僕は学んだんだ」とチョリッチは試合後に明かした。

「試合に向けて準備はしていたし、今日はまだ太陽があるうちにプレーしたから随分よかった。昨年は夜にプレーしたけど、コートのコンディションはもっと遅かったんだ」

 チョリッチは次のラウンドで、前日にアルトゥール・カゾー(フランス)を4-6 6-3 7-6(4)で破って勝ち上がった第16シードのリンキー・ヒジカタ(オーストラリア)と対戦する。

 この日プレーした地元アメリカ勢は第11シードのアレックス・ミケルセン(アメリカ)、ラッキールーザー(予選決勝で敗れたが欠場者が出たため本戦出場権を得た選手)のザカリー・スバイダ(アメリカ)、ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したクリストファー・ユーバンクス(アメリカ)、予選勝者のラーナー・ティエン(アメリカ)が揃って3回戦に駒を進めた。

 そのほかの試合では第10シードのロレンツォ・ソネゴ(イタリア)、第12シードのアルトゥール・リンデルネック(フランス)、第15シードのパベル・コトフ(ロシア)、第17シードのロマン・サフィウリン(ロシア)、シャン・ジュンチャン(中国)、チアゴ・ザイブチ ビルチ(ブラジル)、ジズー・ベルグス(ベルギー)、ダビド・ゴファン(ベルギー)、ワイルドカードを得て参戦したパブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)が勝ち上がり、ベスト16が出揃った。

 第3シードのフランシスコ・セルンドロ(アルゼンチン)、第5シードのルチアーノ・ダルデリ(イタリア)、第6シードのトマス マルティン・エチェベリ(アルゼンチン)、第7シードのマリアーノ・ナボーネ(アルゼンチン)、第8シードのヌーノ・ボルジェス(ポルトガル)、第9シードのファビアン・マロジャン(ハンガリー)、第13シードのアレクサンダー・シェフチェンコ(カザフスタン)、第14シードのユーゴ・ガストン(フランス)はそれぞれ初戦でシードダウンを喫した。

 3回戦ではミケルセンがベルグスと、リンデルネックがゴファン、コトフがスバイダと、サフィウリンがユーバンクスと、ザイブチ ビルチがティエンと、カレーニョ ブスタはアレクサンダー・ブキッチ(オーストラリア)と顔を合わせる。

 ソネゴは次に対戦予定だったシャンが棄権したため、不戦勝で準々決勝進出一番乗りが決まった。

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写真◎Getty Images

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