ディミトロフの途中棄権でティアフォーがフリッツに対するアメリカ人対決の準決勝へ [USオープン]

写真は試合後に握手を交わすフランシス・ティアフォー(アメリカ/左)とグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)(Getty Images)


 シーズン最後のグランドスラム大会「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月26日~9月8日/ハードコート)の男子シングルス準々決勝で第9シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)が3-6 7-6(5) 3-6 1-4とリードされた時点で棄権したため、フランシス・ティアフォー(アメリカ)のベスト4進出が決まった。

 第3セット終盤に太腿を痛めたディミトロフはセット間にメディカルタイムを取って治療を受けてからプレーを再開したが、ティアフォーに第5ゲームをあっさりとキープされたところで試合続行を断念したため3時間4分で試合が終了した。

 同大会に11年連続出場(2014年の予選敗退を含む)のとなる26歳のティアフォーは、2022年大会でグランドスラム自己最高のベスト4をマーク。第10シードで臨んだ昨年は、準々決勝でベン・シェルトン(アメリカ)に2-6 6-3 6-7(7) 2-6で敗れていた。

 今季前半にやや苦戦していたティアフォーはUSオープンシリーズで復調の兆しを見せ、決勝でヤニク・シナー(イタリア)に敗れはしたがシンシナティ(ATP1000/ハードコート)でATPマスターズ1000大会の自己最高成績となる準優勝を飾って今大会を迎えている。

 この結果でティアフォーは、ディミトロフとの対戦成績との対戦成績を2勝3敗とした。ハードコートのグランドスラム大会では2019年1月にオーストラリアン・オープン(オーストラリア・メルボルン)の4回戦で顔を合わせ、ティアフォーが7-5 7-6(6) 6-7(1) 7-5で勝っていた。

 今大会でのティアフォーは1回戦でアレクサンダー・コバチェビッチ(アメリカ)を6-4 6-3 4-6 7-5で退け、2回戦はアレクサンダー・シェフチェンコ(カザフスタン)が第3セット途中で棄権したため勝ち上がり、3回戦で第13シードのシェルトンを4-6 7-5 6-7(5) 6-4 6-3で、4回戦では第28シードのアレクセイ・ポプリン(オーストラリア)を6-4 7-6(3) 2-6 6-3で破って8強入りを決めていた。

 第20シードのティアフォーは次のラウンドで、同胞のテイラー・フリッツ(アメリカ)と対戦する。第12シードのフリッツは準々決勝で、第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)を7-6(2) 3-6 6-4 7-6(3)で下して勝ち上がった。

 USオープン準決勝でアメリカ人同士が戦うのは、アンドレ・アガシ(アメリカ)がロビー・ジネプリ(アメリカ)に勝った2005年大会以来となる。

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写真◎Getty Images

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