前年覇者シナーがケイレンに見舞われながらもシェルトンにストレート勝利で決勝進出「第1セットが非常に重要だった」 [オーストラリアン・オープン]

写真は第3セットのチェンジエンドでマッサージを受けるヤニク・シナー(イタリア)(Getty Images)


 シーズン最初のグランドスラム大会「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/本戦1月12~26日/ハードコート)の男子シングルス準決勝で、第1シードのヤニク・シナー(イタリア)が第21シードのベン・シェルトン(アメリカ)を7-6(2) 6-2 6-2で退け大会連覇に王手をかけた。

 2度先行されながらもその都度追いついたシナーはタイブレークの末に第1セットを先取し、主導権を握った続く2セットで2度ずつブレークに成功して2時間36分で試合を締めくくった。

 昨年10月の上海から負け知らずのシナーは、連勝を「20」に伸ばした。

「第1セットは厳しかったけど、非常に重要だった。今日の彼(シェルトン)は最高のサービスを打てていなかったと感じた。彼が望んでいたほど入っていなかった」とシナーは試合を振り返った。

「2人ともサービスよりもリターンのほうがよかったと思う。第1セットを先取すれば自信がつくし、常にとても大事だ。お互いに緊迫した場面があったけど、うまく対処することができて満足している」

 厳しかった第1セットを乗り越えたシナーは主導権を握って3セットで試合を終わらせたが、第3セット途中には緊張からケイレンを起こしてチェンジエンドでトレーナーにマッサージを受ける場面があった。

「このような試合は長引くことがある。3セットで2時間半というのはかなり長いから、ストレートで終わってよかったよ」とシナーは試合後の記者会見で語った。

「今年はこれが最初の大会だから、何が起こるかわからない。日々レベルを上げるよう取り組んでいる。大会で勝ち進んでいく選手は誰でも少し苦労する日があるものだ。フィジカル面やメンタル面などいろいろとね。残るはあと1試合だし、どうなるか楽しみにしている」

 シナーはキャリア3度目のグランドスラム決勝で、第7シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が第1セットを6-7(5)で落とした時点で棄権したため勝ち上がった第2シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)と対戦する。

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写真◎Getty Images

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