18歳フォンセカが2004年大会のガスケ以降でもっとも若い準々決勝進出者に、シュワルツマンは母国ファンの前で現役生活に終止符 [アルゼンチン・オープン]

写真は現役最後の試合を終えたディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「IEB+アルゼンチン・オープン」(ATP250/アルゼンチン・ブエノスアイレス/2月10~16日/賞金総額68万8985ドル/クレーコート)の男子シングルス2回戦で、18歳のジョアン・フォンセカ(ブラジル)がラッキールーザー(欠場者が出たため本戦出場権を得た予選敗退選手)のフェデリコ・コリア(アルゼンチン)に2-6 6-4 6-2で逆転勝利をおさめてベスト8進出を決めた。

 0-3から2-3と追い上げたあと2度連続でサービスダウンを喫して第1セットを落としたフォンセカは第3ゲームでブレークしたリードを守って第2セットを取り返し、第3セットで相手のサービスゲームを2度破って2時間12分で試合を締めくくった。

 既に大会史上3番目の若さ(18歳5ヵ月)で本戦勝利を挙げていたフォンセカは、当時17歳8ヵ月のリシャール・​ガスケ(フランス)が4強入りした2004年大会以降でもっとも若い準々決勝進出者となった。

「確かに(6-3 6-3で勝った)前の試合よりも難しい試合だった。昨日は調子がよかったけど、今日はイマイチだった。簡単なボールをミスしたり、少し緊張していたのもあると思う」とフォンセカは試合を振り返った。

「最後まで戦い抜いたことに満足している。前向きな姿勢を崩さずよかった部分に気持ちを集中し、第1セットのあとに変化を起こそうと奮闘したからね」

 フォンセカは次のラウンドで、第2シードのオルガ・ルーネ(デンマーク)を6-1 7-6(2)で破って勝ち上がったマリアーノ・ナボーネ(アルゼンチン)と対戦する。上位4シードは1回戦がBYEで免除されており、ルーネはこの試合が初戦だった。

 そのほかの試合では第3シードのロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)がコランタン・ムーテ(フランス)を6-2 6-3で退け、ペドロ・マルチネス(スペイン)はワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン)を6-2 6-2で下し、勝ち上がった両者が準々決勝で対決することになった。

 32歳のシュワルツマンは今大会を最後に引退する意向を表明しており、試合後にはセレモニーが行われた。

 2010年にプロ入りしたシュワルツマンはツアー4勝を挙げ、2020年10月に世界ランク自己最高8位をマークして同年の男子トップ8によるエリート大会「Nitto ATPファイナルズ」に出場した。

 身長170cmとテニス選手としてはかなり小柄でありながら2020年フレンチ・オープンでグランドスラム自己最高のベスト4をマークしたシュワルツマンは、母国ファンの前で現役生活に別れを告げた。

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写真◎Getty Images

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