ジョコビッチに圧勝したシナーがウインブルドンで初の決勝進出「想像もしていなかった」

写真は初の決勝進出を決めたヤニク・シナー(イタリア)(Getty Images)


 シーズン3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦6月30日~7月13日/グラスコート)の男子シングルス準決勝で、第1シードのヤニク・シナー(イタリア)が第6シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)を6-3 6-3 6-4で退け大会初優勝に王手をかけた。

 一度もブレークポイントに直面することなく相手のサービスゲームを3度破って2セットを連取したシナーは第3セットで0-3とリードを許したが、続く5ゲームを連取して逆転すると最初のサービング・フォー・ザ・マッチを問題なくキープして1時間55分で快勝した。

 同種目の四大大会すべてで決勝に進出したのは、シナーがオープン化以降で11人目となる。

 ジョコビッチに5連勝したシナーは対戦成績を6勝4敗としたが、ウインブルドンの舞台では2022年準々決勝(7-5 6-2 3-6 2-6 2-6)と翌年の準決勝(3-6 4-6 6-7(4))で対決していずれも敗れていた。

「子供の頃からいつもテレビで観ていた大会で、あの頃はまさか自分が決勝でプレーできるなんて想像もしていなかった。だから本当にアメージングだ」とシナーは試合後のオンコートインタビューで語った。

「今日はサービスが非常によかった。コートでの感触もよく、本当によく動けていた。(第2セット終了後に治療を受けていたから)第3セットで彼(ジョコビッチ)が少しケガに苦しんでいるのが皆にもわかったと思うし、彼は非常に難しい状況にあった。それでも僕は冷静さを保ち、できる限り最高のテニスをしようとしていた」

 4度目のグランドスラム制覇を目指すシナーは初のウインブルドン決勝で、第5シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)を6-4 5-7 6-3 7-6(6)で破って勝ち上がった第2シードのカルロス・アルカラス(スペイン)と対戦する。

 世界トップ2のふたりは過去ツアーレベルで12戦して5連勝中のアルカラスが8勝4敗でリードしており、前回プレーした先月のフレンチ・オープン決勝ではアルカラスが4-6 6-7(4) 6-4 7-6(3) 7-6(10-2)で劇的な逆転勝利をおさめている。

「カルロスとふたたびコートをともにできるのは僕にとって大きな名誉だ。僕たちはお互いを限界まで追い込もうとする。彼は間違いなく僕がリスペクトする選手のひとりだ」とシナーは次戦を見据えた。

「彼のプレーを観るのが大好きだし、誰もが彼の才能を認めていると思う。前回のようにいい試合になるよう願っている」

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写真◎Getty Images

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