ジョコビッチは準決勝でシナーに完敗「少なくともあと1回は戻ってくるつもり」 [ウインブルドン]

写真は試合後に握手を交わすヤニク・シナー(イタリア/左)とノバク・ジョコビッチ(セルビア)(Getty Images)


 シーズン3つ目のグランドスラム大会「ウインブルドン」(イギリス・ロンドン/本戦6月30日~7月13日/グラスコート)の男子シングルス準決勝で、第1シードのヤニク・シナー(イタリア)が第6シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)を6-3 6-3 6-4で退け大会初優勝に王手をかけた。

 一度もブレークポイントに直面することなく相手のサービスゲームを3度破って2セットを連取したシナーは第3セットで0-3とリードを許したが、続く5ゲームを連取して逆転すると最初のサービング・フォー・ザ・マッチを問題なくキープして1時間55分で快勝した。

 4度目のグランドスラム制覇を目指すシナーは初のウインブルドン決勝で、第5シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)を6-4 5-7 6-3 7-6(6)で破って勝ち上がった第2シードのカルロス・アルカラス(スペイン)と対戦する。

 試合後の記者会見で第22シードのフラビオ・コボッリ(イタリア)に対する準々決勝の終盤に足を滑らせて転倒した際に負傷した影響について聞かれたジョコビッチは、「あまりいい状態ではなかった。ケガについて詳しく話すつもりはない。ベストのテニスができなかった言い訳のようになってしまう」と答えた。

「素晴らしいパフォーマンスを見せたヤニクを称えたい。彼は決勝に進出した。彼は強すぎた。期待していたほど動けなかったのは残念だ」

 四大大会で歴代最多タイの24勝を誇るジョコビッチだが、2023年USオープンを最後にタイトルから遠ざかっている。

「年齢のせいだ。体の消耗が問題になる。どれだけケアをしても、この1年半ほどはこれまでにないほど現実を突きつけられている。受け入れるのは辛いことだ。フレッシュで体調がよければ本当にいいプレーができると感じているからね」とジョコビッチは語った。

「大会の終盤になるほどコンディションは悪くなる。今年プレーしたグランドスラム大会ではすべて準決勝に進出したけど、そこでシナーやアルカラスと対戦しなければならない。若い彼らは体調もよく、シャープだ。僕のほうはエネルギーが半分くらいになった状態で試合に臨むような感じだ。それで勝つのは不可能だよ」

 もう一度ウインブルドンに出場するか聞かれたジョコビッチは、「これが最後のセンターコートにならないことを願っている」と答えた。

「今日でウインブルドンでのキャリアを終えるつもりはない。少なくとももう1回は戻ってきて、センターコートでプレーするつもりだ」

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写真◎Getty Images

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