“ライオン”のようにナダルがシュワルツマンを倒し、準決勝へ [USオープン]

「僕は倒れ、また立ち上がる。また倒れ、そして立ち上がる。あのマッチポイント、ほかにも何度かチャンスがあった。僕はリードされ、それからカムバックした。それは僕にとって誇りを感じる大きな理由だ」

 実をいえば、明らかにネットの両側で双方の男が同等に、緊張感、自分自身と戦っていた終焉は、『美』とは呼び難いものだった。

 モンフィスは合計17本のダブルフォールトをおかしたが、第5セットでは6-5とリードするまで一度もダブルフォールトしていなかった。ところがその重要なゲームで彼は3本のダブルフォールトをおかし、運命を決するタイブレークでも2度ダブルフォールトしたのだ。

 ポイント間に休んで息をつくために頻繁にかがみこんでかがみ込んでいたモンフィスは、明らかに疲労困憊していた。

「サービスに関し、僕にとって非常に悪い日だった」とモンフィスは振り返った。

 ベレッティーニは試合後、自分が「少し硬くなっていると感じていた」と素直に認めていた。

「たった今、僕はどんなポイントも覚えていない。ただ最後のマッチポイントだけだ」と彼は試合直後にコメントした。

「また、ダブルフォールトしたことも覚えている。正直に言うけどね」

(APライター◎ハワード・フェンドリック/構成◎テニスマガジン)

※写真はラファエル・ナダル(スペイン)(撮影◎毛受亮介 / RYOSUKE MENJU)

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