セレナ・ウイリアムズ----大記録グランドスラム24度目の優勝まであと2勝 [ウインブルドン]

イギリス・ロンドンで開催されている「ウインブルドン」(7月1~14日/グラスコート)の女子シングルス準々決勝。

 言うことを聞かない足首に動きを鈍らされ、第3セットではワンブレークダウンの劣勢に立たされていたセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)は、一世一代の試合をプレーしている対戦相手を前に苦境に置かれているように見えた。

 セレナは劣勢だった。しかし敗れた訳ではない。彼女は今、もう少しのところで彼女の指から逃れてきた24度目のグランドスラム・タイトルまであと2勝と迫ったのである。

 終盤にかけてプレーレベルを引き上げ、最後の3ゲームを連取して、19本目のサービスエースーー約時速195kmーーでカムバックを締めくくった第11シードのセレナは、世界ランク55位のアリソン・リスク(アメリカ)を6-4 4-6 6-3で振りきって準決勝に進出した。

「私はただ口をつぐみ、全力を振り絞ってプレーしなければならなかった」と7度ウインブルドンを制しているセレナは振り返った。

「彼女(リスク)は全身全霊を込めてプレーしていた」

 ピッツバーグ出身で29歳のリスクは、彼女にとって初のグランドスラム大会準々決勝をプレーしていた。反対に、セレナにとっては51度目だった。

 それが違いを生み出したのかもしれなかった。セレナはこの種の状況の記憶を山ほど持っている。彼女は最大の舞台でこの上なく競った戦いを切り抜けるために、何が必要かを知っている。

「私はいくつかのショットでチャンスがあると思ったけれど、セレナはただチャンピオンだけができることのように、要所でレベルを上げてきた」とリスクは試合後に語った。

「私にとって、彼女とネットを挟んで反対側のサイドにいるということは、非常に意味のあることだった。というのも彼女がテニスのレベルとつぎ込む強度を上げてくることが、身をもって感じられたから」とリスクは微笑みを浮かべながら言った。

「今は彼女がタイトルを勝ち獲れるよう願うわ」

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