バーティがパンデミックを理由にロラン・ギャロスでのタイトル防衛を断念

 WTA(女子テニス協会)はパンデミックの状況や各国の渡航制限の違いなどを考慮して、女子のランキングシステムを一時的に改訂した。バーティは大きなリードを保っているが、ハレプなど追いかけてくる選手たちに1位の座を脅かされる可能性はある。

 改訂されたランキングシステムでは2019年3月から2020年12月の間に獲得したポイントに基づき、シングルスの場合は成績のよい16大会の結果を元に決定される。WTAはこれを、「Better of 2019 and 2020」と呼んでいる。

 現状でのバーティは、「長いプレシーズンとオーストラリアの夏」に気持ちを集中させると語った。

 パンデミックにより3月に国境が閉鎖されたオーストラリアでは、依然として厳しい渡航制限がかけられている。それでもオーストラリアン・オープン主催者は、来年1月に予定通りメルボルンで大会を開催できるということに自信を持っている。

「今年は誰にとっても厳しい年でした。私はテニスに関してがっかりしてはいますが、家族とチームの健康と幸福は私の最優先事項です」とバーティはコメントした。「これからも応援して下さるファンの皆さん、ありがとう。あなたたちのためにふたたびプレーできる日が待ち遠しくて仕方ありません」。

 この長期にわたる活動休止の決断の意味するところは、バーティが1月のオーストラリアン・オープン準決勝でソフィア・ケニン(アメリカ)に敗れたのを最後にメジャー大会でプレーしていないということだ。来年のオーストラリアン・オープンが滞りなく開催されれば、それはバーティにとって1年ぶりの大舞台となる。(APライター◎ハワード・フェンドリック/構成◎テニスマガジン)

※写真は昨年のフレンチ・オープン女子シングルス表彰式でのアシュリー・バーティ(オーストラリア)(Getty Images)

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