ナダルも皆も----彼の力を疑うことはもうやめるべきだ

「そういうことについては考えないようにしている。僕がロジャーに追いつくかどうか、などということは。正直に言うが、僕はそういったことにあまり気持ちを割いていない」とナダルは答えた。

「隣の家の者が自分より大きな家を持っているとか、より大きなテレビ、より大きな庭を持っているとか言って、いちいち欲求不満を感じてはいられない。僕はそんなふうに人生を見てはいないんだ」

 その少しあと彼はこう続けた。

「もし、キャリアの終わりに、あといくつかのグランドスラム・タイトルを勝ち獲り、ロジャーに近づくことができたなら、それは信じられないほど素晴らしいことだ。もしそうでなくとも、僕にとっては変わらず信じられないようなキャリアだ。そうだろ?」

 ナダルは、フェデラーの記録については聞かれるまでまったく頭になかったと言った。それならば何について考えていたのだろうか?

「いま僕は33歳にして、よいテニスをプレーすることを楽しんでいる」とナダルはコメントした。

「そして、僕がどれくらい長くこれをやってのけ、続けていくことができるかを見てみようじゃないか」

(APライター◎ハワード・フェンドリック/構成◎テニスマガジン)

※写真はラファエル・ナダル(スペイン)(撮影◎毛受亮介)

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