ジョコビッチ主催の「アドリア・ツアー」が観客4000人を迎えて開幕

 同日の夜にはナイターでグループ2試合目が行われ、ディミトロフが故障で離脱したジュムホールの代役を務めた世界ランク145位のニコラ・ミロジェビッチ(セルビア)に1-4 3-4(4)で敗れるという番狂わせがあった。しかしもっとも大きな波乱は、ジョコビッチがクライノビッチに4-2 2-4 1-4で敗れた試合だろう。

 また、ティームはラヨビッチに対してセットオールからの第3セットタイブレークで一時3-6とリードを許して3つのマッチポイントに直面する危機に遭遇したが、そこから5ポイントを連取して結局1-4 4-1 4-3(6)で勝利をつかんだ。この日最後の試合ではズベレフがトロイツキを4-1 4-1で退け、2勝目を刻んだ。

 結果的に初日が終わった時点でグループ首位に立ったのは、グループAが2戦2勝のズベレフ、グループBはジュムホールの途中棄権があったとはいえ同じく2戦2勝のティームとなっている。

 アドリア・ツアーにはこのセルビア大会のあと3ステージがあり、ボルナ・チョリッチ(クロアチア)やマリン・チリッチ(クロアチア)が参入するクロアチアのザダル大会(6月20、21日)、ボスニア・ヘルツェゴビナのバニャ ルカ大会(7月3、4日)と続いて、サラエボ(7月5日)でフィナーレを迎えることになっている。

 サラエボではジョコビッチ対ジュムホールのエキシビションマッチが行われるだけで、モンテネグロで予定されていたステージはセルビア人がモンテネグロに渡航できる国民のリストに入っていないためキャンセルされた。(テニスマガジン)

※写真はデイセッションで対戦したノバク・ジョコビッチ(セルビア/手前)とビクトル・トロイツキ(セルビア)
BELGRADE, SERBIA - JUNE 13: Novak Djokovic (R) of Serbia returns the ball to Viktor Troicki of Serbia during the Adria Tour charity exhibition hosted by Novak Djokovic on June 13, 2020 in Belgrade, Serbia. (Photo by Srdjan Stevanovic/Getty Images)

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