アメリカ・ニューヨークで行われている「USオープン」(8月26日~9月8日/ハードコート)の女子シングルス1回戦。

 セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)には、マリア・シャラポワ(ロシア)に“試合の核心”に戻るきっかけを与えるつもりはなかった。

 第2セット序盤にブレークポイントに直面したセレナは、実に見事に、実にパワフルかつ正確なバックハンドのパッシングショットを叩き込み、シャラポワはこれに触ることすらできなかったのである。セレナはボールがコートに落ちるのを見届けると、夜の空に向けて握った拳を突き上げた。

 混乱し、論議を巻き起こした昨年の決勝での敗戦以来となるUSオープンでの試合で、セレナは6-1 6-1の圧勝を生み出したほぼ完璧なパフォーマンスを披露してシャラポワに対する連勝数を「19」に伸ばした。

 ひとりの相手に対して15年にも渡ってこれほど多くの試合に勝つということを想像したかと尋ねられたセレナは、一瞬考えてからこう答えた。

「そんなふうに考えたことは一度もなかったわ」

 彼女は今、シャラポワに対する対戦成績を20勝2敗とした。

「彼女と対戦するたび、私はただ自分のベストテニスを引き出してくるの」とセレナはコメントした。

 間違いなく今回、セレナはそれをやった。試合時間は、わずか59分しかかからなかったのである。

 この試合でのセレナは56対28と、シャラポワの2倍のポイントを獲得した。そして直面した5つのブレークポイントをすべてセーブし、時速185kmのサービスを叩き込んだ。彼女は5度、ブレークに成功した。

「いつも言ってきたけど、彼女のボールはなぜか私のストライクゾーンに着地するのよ」とセレナは表現した。

「わからないけど、ただ、いつも私にとってパーフェクトなの」

 ボールを深く打ち込んでいたこの日のセレナに太刀打ちできる選手は、そう多くいなかったことだろう。そして間違いなく、手術を必要とした右肩の故障で今季の大部分を棒に振ったあとに87位にまでランキングを落として弱ったシャラポワでは相手にならなかった。

 ほかの3つのグランドスラム大会のすべてにおいて、ふたりは決勝で対決してきたが、ニューヨークではこれまで一度も対戦したことがなかった。

 過去に5度優勝している場所であるフラッシングメドウに、セレナは背中の故障の問題を抱えてやってきた。今月、彼女は背中の筋肉のケイレンのせいで前哨戦の決勝を途中棄権し、もう一大会では欠場することを強いられたのだ。

 しかし対シャラポワ戦では、それが問題となっている様子は見られなかった。まったくもって。
「身体の具合はいいわ。いい感じよ」とセレナは自身のコンディションについて説明した。

「背中の状態はずっとよくなったわ。だから私はワクワクしている。楽しい大会になりそうだわ」


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