竹内映二コーチ_テークバックでラケットの先端はフェンスへ向くか否か【本誌連動記事&動画】
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私が初心者の頃は、身体を横向きにして、ラケットの先端をバックフェンスに向けるようにテークバックをすると指導されました。あれからテクニックもどんどん進化して、今やラケットの先端はバックフェンスへ向かなくなりました。明らかにあの時代とでは技術は違います。そろそろ新しい概念でテニスに取り組んでいい頃だと思います。動画11分20秒。【2019年6月号掲載_本誌連動企画】
201906_PART1_竹内映二
youtu.be指導◎竹内映二
PROFILE
たけうち・えいじ◎1959年5月13日、京都市生まれ。父・譲治が創設した四宮テニスクラブで10歳からテニスを始め、77年インターハイ単優勝。アメリカのシュライナー・ジュニア大学に留学後、プロ転向し、日本人が海外ツアーを回る草分けとなる。元デビスカップ日本代表。82、86年全日本室内複優勝、86年全日本室内単準優勝、86、87年全日本複優勝、87年全日本単準優勝。2001年から兵庫県芦屋市に「竹内庭球研究所」を設立、選手指導にあたる。元デ杯代表監督、元日本テニス協会強化副本部長
アシスタント◎小原龍二(竹内庭球研究所/エイワン)
写真◎石井愛子、小山真司、Getty Images
取材協力◎ブルボンビーンズドーム
![](https://images.tennismagazine.jp/media/article/12817/images/35a623f7d0b1197f0293f208d7c4d6246c759707.jpg?h=1200)
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ここにいるのはナダル、フェデラー、錦織圭選手、野球の大谷翔平選手、田中将大選手、ゴルフの松山英樹選手です。みんな似ています。ボールの後ろをとり、背中が見えるくらいまで身体をひねっています。ラケット、クラブ、バットの先端は打球方向を指し、グリップ部分は先端よりも後方にあります。
最初のポイントは、どのスポーツにも言えることですが、正確にボールをとらえるためには、まずボールの後ろをとるということが大切です。それができないと真ん中(インパクト)を外すことになります。イメージするなら針と糸。針に糸を通すときは、針の穴の後ろに糸を置けば通しやすくなりますね。ところが、違うところから糸を持ってきたら、通しづらくなります。
テニス、ゴルフ、野球、どのスポーツもボールの後ろをとり、次に回転運動をします。回転運動をしてもインパクトは外しません。それぞれのスポーツには目的があって、ただボールを打つだけではなく、遠くへ飛ばしたり、距離を調整したり、回転をかけたり、方向をコントロールしたり、テニスは走りながらそれらを行わなければなりません。人間の回転運動には3つあって、
❶頭を中心に身体を左右(水平方向)に回転させる、ひねり戻しの運動
❷肩が生み出す回転運動
❸腕が回転する内旋/外旋、回内/回外を利用した回転運動
があります。これらが組み合わさってさまざまな運動をします。
フォアをクロスに打つときは、針と糸の考え方をすれば、打球前にボールの後ろをとり、身体とラケットフェースをクロスへ向けておいたほうが正確に打てるわけです。ところがそれをしたら相手にコースがバレてしまいます。コースの変更もできません。ですから、そのようにボールの後ろをとることはしないのです。では、どうやってボールの後ろをとるのでしょうか。
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