6限目_森 稔詞コーチ「『時間』を制して、ラリーで勝つ!」
LESSON 2|ボールを打った後にパートナーのサインを見る
相手を見て自分の時間をつくる
相手がボールを打つところが先にわかれば、ボールの落下点に早く入ることができ、正確なショットが打てるようになります。このコースの予測ができるようになれば、次のプレーを考える時間も増え、自身のミスも減らすことができます。
テニスという競技はゴルフのように、ボールが止まった状態のままプレーできるわけではありません。飛んでくるボールや打ったボールにも「時間」が存在し、これを瞬時に状況判断することで、プレーの精度を高めていきます。ボールばかり見てしまうと、自分の時間がそれだけなくなることも覚えておいてください。
早いテークバックができるようになったら、次は“予測の練習”をします。プレーをしながら、相手を見ることができれば、次の展開がわかります。相手の情報を常に入手しながら、深追いする必要のない“余分な情報”を排除することで、次のプレーがより明確となり、時間に余裕が生まれるのです。
PRACTICE|打球後に相手のサインを見る
球出ししたボールを打つ直前に、パートナーが手で「パー」か「グー」(レベルに合わせて「チョキ」も追加)のサインを出します。プレーヤーは打球直後に打ったボールを目で追わずに、パートナーのサインをチェック。どちらか判断したらサインを声に出します。この練習では、相手コートの対戦相手を見る癖がつき、プレー中の視野の広さ、予測する力が身につきます。
サインを出す人はその場にいる必要はない。動きながらサインを出すのもOK。動くことでより試合に近い状況となる
Check!Point|レディポジションとスプリットステップで情報を正確に把握しよう!
時間をつくるには早いテークバックのほかに、打った後のリカバリーステップやスプリットステップなどのポイントがあります。これらが遅くなると、次への動き出しも遅れ、自分の時間を失ってしまうのです。レディポジションとスプリットステップのときに、相手やボールを正確に見ることで自分の時間をつくりましょう。
サインを見る練習は相手の行動を把握することだけ考えてはダメ。ボールと相手、コート全体を見られるようにする。そのためにはまずレディポジションとスプリットステップを正確に行うことがカギ
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