次代のスターはどんなテニスをするのか? Next Gen ATPファイナルズ 技術&プロフィール編

07|ジャレッド・ドナルドソン(アメリカ)Jared Donaldson

パワーより技巧、サービスよりもリターンの巧さが目立つ

プロフィール

生年月日◎1996年10月9日生まれ(21歳)
身長/体重◎188cm/75kg
利き手/バックハンド◎右利き/両手打ち
世界ランキング◎53位(キャリア最高50位)
出生地/居住地◎アメリカ・プロビデンス/アメリカ・アーバイン

 ドナルドソンは、アメリカの通常のユース・システムをたどる代わりに、ブエノスアイレス(アルゼンチン)に2年間テニス留学し、クレーコート上でトレーニングを積んだことにより、動きのよさ、安定性、メンタル・ゲームを向上させた。

 2013年、USTA18歳以下ナショナル選手権に16歳で優勝。2016年にUSオープンで予選を勝ち上がって3回戦に進出。1回戦でダビド・ゴファン(ベルギー)、2回戦でビクトル・トロイツキ(セルビア)を倒し、一躍注目を集めた。2017年はウインブルドンで3回戦に進出したほか、マイアミで4回戦、シンシナティで準々決勝に至り、トップ50入りを果たした。

パワーより技巧、サービスよりリターンがうまい

 背は低くはないが、パワーより技巧、サービスよりもリターンの巧さを武器とする選手。彼のリターンの巧さは、統計によればツアーで32位に位置づけられる。フィジカル的に特に屈強なほうではなく、ショットにパンチがないため、ポイントを終わらせるためネットに出ることも多い。

 調子がよくなかった様子の今大会の対戦では、スライスでつなぐなどのディフェンシブ・プレーも多く見せたが、その割にはミスが早く、攻撃ではショットにパンチがない、といった風に、あまよさを発揮できなかった。3戦全敗し、「これらの選手は、明らかに現在の僕より上だということだろう」と失望を隠さなかった。「上達すべき点はすべてだ。僕にうまくできていることは何一つない」とまで言った。トップたちと張り合うには、今はショットがやや中途半端か。

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