次代のスターはどんなテニスをするのか？ Next Gen ATPファイナルズ技術＆プロフィール編

2019-10-21

198㎝の強靭な体が放つサービスからのコンビネーションプレー

プロフィール

生年月日◎1996年5月21日生まれ（21歳）
身長／体重◎198cm／88kg
利き手／バックハンド◎右利き／両手打ち
世界ランキング◎45位（キャリア最高29位）
出生地／居住地◎ロシア・モスクワ／アラブ首長国連邦・ドバイ

　医学を志した両親の間に生まれたハチャノフは、幼稚園児だった3歳のときにテニスを始めた。ハチャノフのアイドルは母国の英雄マラト・サフィンと、プレースタイルが自分とやや似ているフアンマルティン・デルポトロ（アルゼンチン）。

　2013年にデビスカップでデビューを遂げた彼は、チャレンジャー大会を経て、2016年に成都市で初のATPタイトルを獲得。2017年にはフレンチ・オープンで4回戦、ウインブルドンで3回戦に進出した。

　ハチャノフは2015年から、叔父の財政的援助を得て、1997年にフレンチ・オープンでベスト8に至ったことのある元選手で、ミロシュ・ラオニッチやフェリシアーノ・ロペスのコーチだったこともあるガロ・ブランコの指導を仰ぎ、スペイン・バルセロナをベースにトレーニングしている。すでに既婚。

「俺の武器は、すべてをコートに注ぐことだ」

「俺の武器？パワーと、攻撃性、グラウンドストローク、サーブ。このすべてをコートに注ぐことだ」

　2m近い長身で、強靭な体を持つパワフルな新世代の代表は、強力なサービスと、トップスピンをかけたフォアハンドで相手の体勢を崩し、甘くなったボールを叩きにいく、打ちしこりタイプ。またベースラインプレーをベースに、要所でネットにつめてボレーでとどめを刺す。

　若手にありがちなことに、課題はパフォーマンスの一貫性、それを可能にする精神力だ。

「すべてにおいて上達しなければならないが、大きな要素はメンタリティだろう。常にすべての試合で100％を注ぎ、いい調子であるよう努め続けなければならない。調子が悪いときにも、何とか勝とうと努めなければならない」とカチャノフは言う。

　旧友メドベデフに対する初戦、第1セットではストロークで圧倒しながら、リズムを変えてきたメドベデフの罠にはまり、先にミスをさせられる形で競り負けた。

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