岡村一成プロが教える“テニスノート”の活用術

テニスノートの使い方①「目標」と「反省」を書く習慣をつけよう!

左ページ
明日の練習で取り組む課題や目標を書く。箇条書きで目標を具体的にわかりやすく書くと、練習前にチェックしやすい

右ページ
翌日に指導者から指摘されたことや自分自身で感じた問題点を洗い出し、必ず解決策も考えて書く

練習から目的意識をもって取り組む

 課題や目標がアバウトだと練習へのモティベーションが上がらず、何をすべきかわからなくなります。例えば、目の前に自分が目標とする選手がいて、彼を倒せば「自分はこのレベルに達した」という実感が出て、頑張る意欲も湧くはず。ノートを利用してこの状況をつくり出せば、成長スピードも早くなると思います。

 上写真のノートは、実際に僕が練習期間に書いたもの。左ページは前日に挙げた課題で「明日はどんなことを意識して練習するか」を書き足します。一方、右ページはそれが実際にどうだったか。新たな課題に対し、どう改善するかを書いていきます。

 テニスはうまくいかないことがほとんど。結果が悪くなれば思考はネガティブになりやすくなります。このように明確な目標と反省を繰り返すときに、大切なのが「客観視」です。

 失敗が続けば自分の殻にこもってしまい、物事を俯瞰して見られません。“第三者の目”をもつことで、「もしかして、こうすればいいだけでは?」と、冷静になれて気持ちを楽にすることもできます。

MEMO②試合前後もやることは同じ

試合を翌日に控えた場合もノートの使い方は同じです。前日に、相手への作戦、注意するポイント、試合のテーマなどを書き出します。試合中にノートを読み返したい人は、戦術や作戦の部分を多めに用意しましょう。何パターンか準備しておかないと、予想と違った場面で頭がパニック状態になりやすくなります。試合後は勝敗に関係なく、自身のプレーを反省し、次の試合や練習に向けた課題を明確にしておきましょう。


続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

Pick up

Ranking of articles