岡村一成プロが教える“テニスノート”の活用術

漫画や本、映画なども感じたことを書いておく

僕のノートは、技術や戦術、コーチからのアドバイスばかりをまとめたものではありません。日常生活からモティベーションを高める言葉や気持ちを奮い立たせる話なども書き出します。

 例えば、漫画や本、映画といった娯楽もそのひとつ。テニス漫画の『ベイビーステップ』は、プロの僕でも参考になることばかりですし、野球漫画の『ダイヤのA』や『ワンピース』もそうです。自分が「この言葉、いいぞ!」と思うものはメモをするようにしています。

 ただ、ここでもメモの仕方は気をつけます。前述したとおり「面白かった」といった感想で終わらせるのではなく、「何に共感、または感動したか」を明記し、自分の立場に置き換えて物事を考えることもあります。

 僕がノートをつけるのは、「テニス選手としてだけでなく、人間としても常に向上したい」気持ちがあるからです。理想は、テニスノートに書いてあることが自分の教本になること。これさえ読めば、なりたい自分になれる――そんなノートになればいいなと思っています。

CASE①トップアスリートの考えやコメントを書き出す

トップアスリートの本やインタビュー映像から自分が気に入った言葉を書き出すこともあります。選手が発した言葉やその競技への姿勢などを書くことで、自分に落とし込む作業です。

CASE②小説や漫画を読み感じたことを書く

小説や漫画、映画で感じたこともメモしています。これは直接競技に関係ないこともメモすることがありますが、人間的な成長のために行っています。

岡村一成|プロフィール

おかむら・いっせい◎1992年5月26日生まれ、岡山県倉敷市出身。両親の影響で小学1年生からテニスを始める。地元の進学校でもある岡山操山高から早稲田大に進学。2013年つくばフューチャーズで準優勝、インカレで単複準優勝を果たす。2015年4月にプロ転向

写真◎本人提供、BBM

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

Pick up

Ranking of articles