鈴木貴男プロ_究極のプレッシャーゲームを制するコツ



解決策を探る
客観視するために
“データ集め” 動画や
コーチの助言を大切に!


 うまくいかないときは、自分の悪い点がわからないもの。その場合、思いきって他者の意見に耳を傾けることも大切です。もしコーチに見てもらえるならば、自らアドバイスを求め、意見を素直に聞いてもいいかもしれません。今まで気がつかなかったことがわかるはずです。

 また、自分自身で問題を解決する場合、いくつかの“データ”を揃えます。数試合分のプレー動画を撮影し、セカンドサービスの傾向を自己分析します。例えば「ブレークポイントを握られたときにサービスの確率が落ちる」など、課題が見えます。自らを客観視することが上達への近道なのです。

 次にコーチの意見や動画でわかった修正点を、さきほど紹介した練習試合の「サービスの変則ルール」に落とし込みます。先に練習相手に自分の弱点を伝え、よりプレッシャーがかかる状況をつくってしまうのもひとつの手です。ここでうまく切り抜ける方法を見つけ出せれば、次は実戦で試すのみ。これを繰り返すことで上達へとつなげていきます。


自分の考えだけでなく、外(コーチやデータ)の情報も参考にして練習に励む


武器のすすめ
困ったときは
“このショット”!
大事な場面で
“頼れる武器”を持とう!


 大事な場面でセカンドサービスを迎えたときに「どこを狙おう…」と迷うのはNGです。迷いが生じると、プレーの精度に影響が出てしまうおそれがあります。定石としてアドサイドのサービスは迷ったら「ワイドに高く弾むサービスを打て!」と言われますが、それと同じです。「困ったときは絶対にここを狙おう」という、頼れる選択肢をもつほうがいいでしょう。

 打ち分ける技術はあるけど、大事な場面で自信があるショットがないから迷うわけで、相手からすると、それは狙い目です。もしセンターへのスライスサービスが得意ならば、アドサイドであっても狙うべきです。自信があるということは、プレッシャーがかかる場面でもラケットをしっかりと振り抜くことができ、ダブルフォールトの心配も減ります。ただ、センターばかり狙うのではなく、コースを少しだけ変えて相手のボディに打つなど、相手に的を絞らせないようにしてください。


いざというときに迷わず選択できるショットを身につける



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