世界789位ハリソン弟がガリンに対する番狂わせに成功、初のツアー8強入り [デルレイビーチ・オープン]

写真はクリスチャン・ハリソン(アメリカ)(Getty Images)

2021年ATPツアー開幕戦のひとつとなる「デルレイビーチ・オープン」(ATP250/アメリカ・フロリダ州デルレイビーチ/1月7~13日/賞金総額41万8195ドル/ハードコート)の男子シングルス2回戦で、予選勝者のクリスチャン・ハリソン(アメリカ)がトップシードのクリスチャン・ガリン(チリ)を7-6(3) 6-2で倒す番狂わせに成功した。

 世界ランク789位のハリソンは第1セット6-5からのサービスゲームで3つのセットポイントを決めきれずにブレークバックを許したが、そこから体勢を立て直してタイブレークではガリンを圧倒した。それから彼は試合の最後の4ゲームを連取し、大会史上2番目にランキングの低い準々決勝進出者となった。

 フアン マルティン・デル ポトロ(アルゼンチン)が2016年に準々決勝に至った(最終的にベスト4)とき、彼は1042位だった。デル ポトロは故障でランキングを落とした元グランドスラム優勝者であるから、状況はやや違う。しかしツアーでも実績のあるライアン・ハリソン(アメリカ)の弟である26歳のクリスチャンもまた、キャリアを通してケガに苦しめられ続けてきた選手だった。

「僕はただ、このスポーツが好きなんだ。自分がやっていることを愛しているよ」と彼は語った。「僕はこの先もプレーし続けたくて堪らない気持ちなんだ。これから数年は健康を保っていいシーズンを送れるよう願っているよ」。

 1回戦をBYEで免除されていたガリンは、キャリア最高となる世界18位として2021年最初の試合に臨んでいだ。彼はこの日のハリソンについて、気温の低かった午後の気候を最大限に活用したと話した。

「このコンディションは彼に適している。彼は本当にフラットにボールを打ち、とてもスピーディーにプレーする。彼が今年の残り期間、こんなふうにプレーできるよう願ってるよ」とガリンはコメントした。

 ハリソンは次のラウンドで、2016年大会の優勝者で第6シードのサム・クエリー(アメリカ)を7-6(8) 6-1で破って勝ち上がったジャンルカ・マジェル(イタリア)と対戦する。

 そのほかの試合では、第2シードのジョン・イズナー(アメリカ)がチアゴ・モンテーロ(ブラジル)を6-4 7-6(4)で、セバスチャン・コルダ(アメリカ)は第5シードのトミー・ポール(アメリカ)を4-6 6-3 6-2で下し、勝ち上がった両者の準々決勝での対戦が決まった。(C)AP(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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