「ムグルッサ戦の経験から落ち着いていられる」シェイ・スーウェイを下して準決勝進出の大坂なおみ [オーストラリアン・オープン]

「全然イライラすることなく、すべてがクリアに見えた」という大坂(日清食品)

今年最初のグランドスラム大会となる「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/本戦2月8~21日/ハードコート)の女子シングルス準々決勝で、第3シードの大坂なおみ(日清食品)がシェイ・スーウェイ(台湾)を6-2 6-2で退けベスト4に一番乗りした。試合時間は1時間6分。

 3回戦がハードヒッターのガルビネ・ムグルッサ(スペイン)相手で速い球に慣れていたからか、スーウェイのソフトなボールに最初は戸惑っていた。立ち上がりのゲームで思い切りラケットを振れず、ブレークポイントを迎えるなど苦しんでいた。

 それでも2ー1からブレーク、続くサービスゲームをキープして主導権を握る。ファーストサービスの確率は48%と低く、甘くなったセカンドを何度か狙われたが、高く弾むサービスでフォアバックともに両手打ちの相手に一発で打ち込まれないように工夫をこらした。

 また、左右への揺さぶりが効果的でない、特にバックハンドのダウン・ザ・ラインを打ち込まれると、中央の深い位置へ相手の足元に入るショットを返し、攻め込まれないようにした。

 1時間6分、終始落ち着いて相手のプレーにうまく対応しながら安定した試合運びで勝利を掴んだ。

「勝ててうれしい。でも、スコア以上に大変だった。相手はショットメーキングがうまく、両サイドからウィナーが打てるし、何をしてくるかわからないから」

 ムグルッサとの4回戦で絶体絶命のピンチを凌いだことが好影響を及ぼしたという。

「自信というか、自分のゲームに肩の力を抜き、落ち着いていられるようになった。今日、2つのマッチポイントをセーブされて、いつもならパニックになるところで結構落ち着いていられた」

 ここまできたことに満足するでもなく、現在の状況を冷静に見つめている。

「これまでが簡単だった訳じゃないけど、もうすべての試合が難しい段階にきている。誰もが勝ちたいからガッツが加わり、気持ちのコントロールも大事になる」

 準決勝では第2シードのシモナ・ハレプ(ルーマニア)と第10シードのセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)の勝者と対戦する。

「2人とも世界チャンピオン。小さい頃から見てきたから、どちらがきてもうれしい。ハレプはいつもボールが返ってくるから、メンタル、フィジカルでのバトルになる。セレナとの対戦はいつでもうれしいものだし、同じくバトルになる。大会前にアデレードでプレーしたときも楽しかった」(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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