メドベージェフとズベレフが初戦敗退、トップハーフのシード勢は全滅 [ABN AMROワールド]

写真はダニール・メドベージェフ(ロシア)(Getty Images)

ATPツアー公式戦の「ABN AMROワールド・テニス」(ATP500/オランダ・ロッテルダム/3月1~7日/賞金総額111万7900ユーロ/室内ハードコート)の男子シングルス2回戦で、第1シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)が12本のサービスエースを決めたにもかかわらずドゥサン・ラヨビッチ(セルビア)に6-7(4) 4-6で敗れる番狂わせが起きた。

 アンフォーストエラーを量産(メドベージェフ:24、ラヨビッチ:12)したメドベージェフは8本のダブルフォールトを犯し、フラストレーションを爆発させて試合中にラケットを叩き壊した。これはメドベージェフにとって、オーストラリアン・オープン決勝でノバク・ジョコビッチ(セルビア)にストレートセットで敗れて以来の試合だった。

「僕は試合を通して非常に集中していたと思う。これが今日のカギだったんだ。小さなミスも犯さないように気を付けたよ」と30歳のラヨビッチはコメントした。

 ラヨビッチは次のラウンドで、前日に勝ち上がりを決めていたボルナ・チョリッチ(クロアチア)と対戦する。

 この日の波乱はこれだけではなく、第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)も初戦敗退を喫した。

 アレクサンダー・ブブリク(カザフスタン)がズベレフを7-5 6-3で、トミー・ポール(アメリカ)はロレンツォ・ソネゴ(イタリア)を6-4 7-6(7)で倒し、勝ち上がった両者の2回戦での対戦が決まった。ズベレフは両セットともリードしていたが、それぞれ2度ブレークされて逆転を許してしまった。

 ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場した元世界ナンバーワンのアンディ・マレー(イギリス)は第4シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)に5-7 2-6で敗れ、ベスト8に勝ち進むことはできなかった。グランドスラム大会優勝歴3回のマレーは昨年8月のウェスタン&サザン・オープンで3回戦に進出して以来、ATPツアーで2回戦を突破することができていない。

 この日はほかにも2回戦が2試合行われ、カレン・ハチャノフ(ロシア)が予選勝者のキャメロン・ノリー(イギリス)を6-2 6-2で、日本の錦織圭(日清食品)はアレックス・デミノー(オーストラリア)を6-3 2-6 7-5で下して8強入りを決めた。

 そのほかの試合では第6シードのダビド・ゴファン(ベルギー)がヤン レナード・ストルフ(ドイツ)を6-4 6-0で退け、アレハンドロ・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)は第5シードのロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)との同胞対決を6-2 7-6(3)で制し、それぞれ2回戦に駒を進めた。

 バウティスタ アグートが負けたことで、トップハーフ(ドローの上半分)にシード選手がひとりもいなくなった。メドベージェフ、ズベレフ、フェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)を含めた彼ら4人はトップハーフにいたが、いずれも初戦を突破することができなかった。(C)AP(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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