クライシュテルスがツアー復帰第一戦でムグルッサに敗れる [ドバイ選手権]

アラブ首長国連邦・ドバイで開催されている「ドバイ・デューティーフリー・テニス選手権」(WTAプレミア/2月17~22日/賞金総額290万8770ドル/ハードコート)の女子シングルス1回戦で、2012年以来のWTAツアー公式戦復帰を果たしたキム・クライシュテルス(ベルギー)がガルビネ・ムグルッサ(スペイン)に2-6 6-7(6)で敗れた。

 これは36歳のクライシュテルスにとって2度目のツアー復帰であり、今回はプロテニスから7年以上離れていたあとのカムバックとなる。彼女は2007年に一度引退して娘をもうけていたが、その2年後に復帰していきなりUSオープンで優勝し、2012年にふたたび引退していた。

 クライシュテルスは復帰戦となったムグルッサとの1回戦で、最初のサービスゲームをブレークされた。

 元世界ランク1位でオーストラリアン・オープンで準優勝したばかりだったムグルッサはふたたびブレークして5-2とリードを広げ、そのまま第1セットを奪取した。第2セットでも3-0とリードしたが、そこからクライシュテルスが自分のリズムをつかんで巻き返し始めた。クライシュテルスが4-4と追いついて勝負はタイブレークにもつれ込んだが、自身調子のいい時期にあったムグルッサは2度目のマッチポイントをものにして試合にけりをつけた。

「コート上で、いいフィーリングを覚えたわ」とクライシュテルスは語った。「第2セット、自分が本当に試合の核心に入ったと感じられた」。

 4度グランドスラム大会で優勝した実績を持つクライシュテルスは2012年9月、USオープン後に2度目の引退をする旨を発表した。わずか23歳だった2007年に彼女は引退し、結婚して最初の子供を出産。産休後の2009年に最初の復帰を果たし、2度目、3度目のUSオープン優勝(1度目は2005年)とオーストラリアン・オープン初優勝(2011年)を果たした。

 彼女は2012年USオープン後に2度目の引退を発表し、そのあと2013年に長男、2016年には次男と、さらにふたりの子供をもうけていた。

「しばらくの間、いくつかのポイントを自分のほうが支配していると感じていた」とクライシュテルはこの日の試合を振り返った。「いいフィーリングだわ。第1セットをああいう形で始め、そのあと第2セットであんなふうなテニスをプレーして挽回できたことを考えると、この試合にはポジティブな何かがあった。それを次の試合に持ち込むつもりよ」。

 ムグルッサは次の2回戦で、ベロニカ・クデルメトワ(ロシア)とデヤナ・イエストレムスカ(ウクライナ)の勝者と対戦する。

「ただただ特別な試合だった。(クライシュテルスが)どんなふうにプレーするかわからなかったから」とムグルッサはコメントした。「間違いなく彼女はどんどんよくなっていって、私たちを大いに苦しめることでしょうね」。

 そのほかの試合では、バーボラ・ストリコバ(チェコ)がアマンダ・アニシモワ(アメリカ)に7-6 (3) 2-6 6-4で競り勝ち、エリース・メルテンス(ベルギー)はワン・チャン(中国)を6-3 6-0で退けた。(C)AP(テニスマガジン)

※写真は2度目のWTAツアー復帰を果たしたキム・クライシュテルス(ベルギー/右)とガルビネ・ムグルッサ(スペイン)
DUBAI, UNITED ARAB EMIRATES - FEBRUARY 17: L-R: Garbine Muguruza of Spain is congratulated by Kim Clijsters of Belgium after winning her Women's Singles match on Day One of the Dubai Duty Free Tennis Championships at Dubai Duty Free Tennis Stadium on February 17, 2020 in Dubai, United Arab Emirates. (Photo by Francois Nel/Getty Images)

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